自然に心と体を整える ラベンダー

自然に心と体を整える ラベンダー

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 

 

夏になると一面を鮮やかに彩る美しいラベンダー。その可愛らしい花びらと心に安らぎを与えてくれる香りは、ラベンダーの特徴として誰しもが思い浮かべるのではないでしょうか。特にフィトテラピーでは欠かすことのできない存在としてブログでも何度か紹介してきたラベンダーですが、今回はその様々な使い方の中から主にアロマとスキンケアに注目していきたいと思います。


ラベンダーの歴史



ラベンダーは南フランス(プロヴァンス)をはじめとする地中海地方を原産としたハーブで、日当たりの良い乾いた暖かい土地を好みます。ミントやオレガノと同じシソ科に属するラベンダーには30ほど種類があるとされていますが、最もよく知られ使用されているのが、真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)です。

ラベンダーの歴史は古く、2500年以上も前から使われてきました。古代エジプトでは香水やミイラを保存するための防腐剤としての利用が主でした。化学的な研究が行われる前のローマ時代でもラベンダーは心身や肌に落ち着きを与えるものとして、お風呂に入れたりスキンケアとして使われていたそうです。

特に肌の炎症や傷に対するラベンダーの効果においては、フランスのアロマテラピー創始者であり化学者でもあるルネ・モーリス・ガットフォセ(19世紀)のエピソードが有名です。ガットフォセは実験の際に手にやけどを負い、ラベンダーの精油を直接塗ったところみるみる治っていったというのです。これによりラベンダーはアロマとしてだけでなく、成分の肌への効果も確実なものとして知られるようになりました。



ラベンダーの成分と働き

 

 

上記のようにラベンダーにはイングリッシュラベンダーやスパイクラベンダー等様々な種類がありますが、アロマテラピーではラベンダーというと主に真正ラベンダーを指します。

ラベンダーの花びらから水蒸気蒸留法で抽出されるエッセンシャルオイルには、主にリナロール酢酸リナリルという揮発性の芳香成分が含まれています。これらの成分はベルガモットやクラリセージにも含まれ、フローラルな甘い香りが特徴的です。リナロールは抗菌、緊張緩和、鎮静作用、酢酸リナリルはリラックス作用、抗炎症作用、セロトニンの分泌を促進する作用を持っており、一緒に働き合うことでより良い効果が発揮されます。

またエッセンシャルオイルを抽出する際の副産物としてできるラベンダーウォーターは、有益な芳香成分を微量に含んでいます。エッセンシャルオイルと異なり濃縮されていないため肌に優しく、繊細な肌質の方や小さなお子さんにも日々のケアとしておすすめです。

 

バスタイムやスキンケアに


 

特にストレスフルな生活の中では、常に心や体が緊張し、芯からリラックスする時間を忘れてしまうことがあります。そんな時にはバスタイムやケアタイム等のちょっとした時間にラベンダーを取り入れてみてはどうでしょうか。

例えばラベンダーのバスソルトやソープは、甘く爽やかな香りがとても心地よく、深いリラクゼーションをもたらします。これにより心と体が癒され気持ち良いと感じると、自然に自律神経やホルモンにも影響があり、体の中からバランスが整っていきます。

また寝る前にラベンダーの入ったスキンケアやラベンダーウォーターで顔や体をマッサージしてあげると、眠っている間に肌の回復が促され、次の日も良いコンディションでスタートできるでしょう。

1日のちょっとした時間に、ぜひラベンダーを使ったフィトテラピーをお楽しみください!

 

🌿ラベンダーが楽しめるMARiASのアイテム

ビオ バスソルト ラベンダー

ビオ ラベンダーウォーター

ビオ ラベンダーソープ

 

 

AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M

 

参考文献

 

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