ラ~ロ

〇ライラック Fliederblüten

和名:ムラサキハシドイ 科:モクセイ科

特徴:香りが良いことから、ゼリーやシロップなどに使われる機会が多い植物。香りとは反対に苦い。

効果効能:苦み成分が含まれていることから消化促進が期待できる。また熱を下げる作用も確認されている。

 

〇ラズベリーリーフ Himmbeerblätter

 

和名:ヨーロッパキイチゴ 科:バラ科

特徴:ヨーロッパでは出産のためのハーブとして、妊娠 8か月頃から飲むことが多い。タンニンが豊富に含まれている。

効果効能:子宮のまわりの筋肉を調整し、陣痛の緩和に効果が期待できる。 また産後には母乳の出を良くすることでも知られており、産後にも飲まれる。フィトエストロゲンを含んでいるため、月経不順やPMS等女性ホルモンによる体の不調に用いられることが多い。

同じように女性のハーブとして有名なレディースマントルとブレンドすると不調に良いとされる。

 

〇ラベージ Liebstöckel

 

和名:ラベージ 科:セリ科

特徴:セロリに似た比較的強い風味が印象的。葉が若いうちに採集するとよい。

効果効能:膀胱炎などに良い作用があるとされている。流れを良くし炎症を抑える働きが期待できる。

 

〇ラベンダー Lavendel

和名:ラベンダー 科:シソ科

特徴:ラベンダーの名前はラテン語の「Lavare」=洗うに由来している。100種類以上ある。

効果効能:気持ちを落ち着けてくれたり、睡眠を促してくれる作用が有名。その他傷に効果のあるハーブとされている。

 

〇ラムソン Bärlauch

和名:クマニラ 科:ヒガンバナ科

特徴:ラムソンはチャイブの親戚で、ヨーロッパではよく使われるハーブ。ニンニクに香りが似ている。

効果効能:スパイスとして使われるラムソンだが、血管をきれいにしたりコレステロールを下げる作用が期待できる。

 

〇リコリス Süßholz

和名:スペインカンゾウ 科:マメ科

特徴:甘みのある植物で、生薬の1つである。砂糖の代わりに用いられることも多い。

効果効能:リコリスに含まれるフラボノイドは抗酸化作用がある。またステロイドに似た作用のある成分を含んでいることからアレルギーにも効果があるとされている。

 

〇リブワート Spitzwegerich

和名:ヘラオオバコ 科:オオバコ科

特徴:ヨーロッパ発祥の植物で、古くから呼吸器系の問題に使われてきた。サラダとしても生で食べられる。

効果効能:含まれるタンニン、フラボノイド、サポニンなどにより、粘膜の調子を整え咳や気管支系の炎症を鎮めてくれる。

 

〇リンデン Lindenblüten

和名:セイヨウボダイジュ 科:アオイ科

特徴:ヨーロッパ原産の高木。心身を落ち着けてくれることで有名。年齢も幅広く使える植物。

効果効能:ハチミツのような香りが印象的なリンデンは、精神的な不安や緊張を癒してくれる効果が期待できる。

主にレモンバームやカモミールなどと共に不眠に対して用いることが多い。

 

〇ルイボス Rooibos

和名:ルイボス 科:マメ科

特徴:南アフリカ原産の低木の植物。現地では昔から不老不死のお茶として飲まれてきた。

効果効能:フラボノイド(ポリフェノールの一種)を豊富に含み、抗酸化作用に優れている。美容やアレルギーの緩和に用いられることがある。

カフェインを含まず、風味も親しみやすいため日常的に飲んでも良い。比較的どんなお茶とブレンドしても相性が良い。

 

〇レディースマントル Frauenmantel

 

和名:ハゴロモグサ 科:バラ科

特徴:葉の形が聖母マリアのマントに似ていることから、レディースマントルという名になった。

効果効能:特に女性の体の変化に使われてきたハーブ。月経不順や生理痛等、レディースマントルの持つフィトプロゲステロン作用が働く分野においておすすめ。また産後の母体を癒してくれることから、ヨーロッパでは産後に飲まれたりする。その他にも炎症を鎮めたり消化器系にも良い効果がある。

ラズベリーリーフやヤロウといった、女性ホルモン系に効果が期待されるハーブとのブレンドにおすすめ。

 

〇レモングラス Zitronenglas

和名:レモンガヤ 科:イネ科

特徴:アジアでもよく使われる植物。ベトナム料理などに使用される機会も多い。香りがレモンに似ており、胃腸系の症状におすすめ。気持ちをリフレッシュさせたり、疲労回復などによく用いられる。

効果効能:ブレンドとしては同じレモン系のレモンバームやレモンバーベナと一緒にお茶を入れるとよい。緑茶との相性も良く、冷やして飲むのもおすすめ。 

 

〇レモンタイム Zitronenthymian

和名:レモンタイム 科:シソ科

特徴:レモンのようなフレッシュな香りのするタイム。マジョラムやローリエなどと一緒に料理に用いられることが多い。

効果効能:レモンタイムやタンニンやロスマリン酸により、抗酸化作用、抗炎症作用が期待される。風邪などにおすすめ。

 

〇レモンバーム Zitronenmelisse

和名:西洋ヤマハッカ 科:シソ科

特徴:南ヨーロッパ原産のハーブで、「メリッサ」の名前でもよく知られている。ギリシャ語のミツバチに由来している。

効果効能:神経や気持ちのバランスを整えてくれるハーブとしてよく使われており、ブレンドの1つに含まれることが多い。寝る前や、イライラしている時などに数週間続けて飲むのが良い。ストレス性の頭痛にも用いられる。またフィトプロゲステロンを含んでいるため、フィトエストロゲンを含むラズベリーリーフと混ぜると女性の不調によいとされる。

レモンバームは比較的味の主張が弱いので、どのハーブとブレンドしてもおいしくいただける。

 

〇レモンバーベナ Zitronenverbene

和名:コウスイボク 科:クマツヅラ科

特徴:南米が原産の低木。現在は世界中のいろんな地域で栽培されている。原産は異なるものの、フランスでは「ヴェルベーヌ」としてよく飲まれている。レモンと同じ芳香成分を含んでいるため、香辛料としても用いられる。

効果効能:ハーブティーとしてはレモンバームと効果効能が似ていて、緊張や神経のいら立ちなどによいとされる。夕方に飲むことで眠りに入りやすくさせてくれる効果も期待できる。

 

〇ローズ Rosenblüten

和名:バラ 科:バラ科

特徴:2万種類もあるとされるバラは、古代エジプトなどで美の象徴として用いられてきた。お風呂に入れたり、飲んだり、肌に塗ったりと様々な場面で役立つ。

効果効能:バラの香りは特に女性に人気で、心を癒したりリラックスさせてくれる効果がある。女性ホルモンを整えるのにも良く用いられる。

お茶としてはミントなどの葉っぱやカモミールといった花びらと一緒にブレンドしてもおいしい。

 

〇ローズヒップ Hagebutte

 

和名: ノバラ 科:バラ科

特徴:ローズヒップはビタミンCの爆弾と呼ばれるほどビタミンCを豊富に含んでおり、夏の暑い時期や風邪をひいてビタミンを多くとりたい時におすすめ。

効果効能:利尿作用や緩下作用にも優れていて、似た作用のダンディライオンやハイビスカス、フェンネルなどとブレンドして飲むのもおすすめ。

ネトル等のミネラルの豊富なハーブと一緒にとることで、ミネラルやビタミンの吸収を高める効果も期待できる。

 

〇ローズマリー Rosmarin

和名:マンネンロウ 科:シソ科

特徴:若さを取り戻すハーブとして有名なローズマリー。血液の循環を促す効果があり、むくみや肩こりなどによいとされる。

効果効能:また脳を活性化させる働きがあり、集中力や記憶力を高める。抗酸化作用にも優れているため、体の酸化の抑制に役立つ。

ペパーミントやイチョウなどとブレンドすると相乗効果があがる。

 

〇ローリエ Lorbeerblätter

 

和名:ゲッケイジュ 科:クスノキ科

特徴:古代には儀式で使われてきた植物。香辛料としては味付けによく使われる。

効果効能:駆風作用、胃腸の消化を促してくれる作用に優れている。