ヨーロッパ生まれの薬草 ヘラオオバコ
🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
こんにちは。2026年も半分に差し掛かりましたが、いかがおすごしでしょうか。
夏場は一般的に冬よりも風邪を引きにくくなる、と言われますが、外気温とクーラーによる気温差で体が冷えてしまったり、喉がイガイガしてしまったりすることもありますよね。
私が住むオーストリアは未だにクーラーが浸透しておらず、夏もひたすら窓を開けて扇風機を回して過ごすということが定番になっています。それでも夜の寝冷えによる喉の不調は起こりがちは起こりがち。
そんなちょっとした喉の不調に、あるハーブをご紹介したいと思います。それが「ヘラオオバコ」。ヘラオオバコは日本にも生息していますが、いわゆる日本で雑草扱いされているオオバコと全く同じものではなく、効能も少し異なります。見た目や効能の違いをぜひ参考にしてみて下さい。
ヘラオオバコとオオバコ

ヘラオオバコはドイツ語でSpitzwegerich(シュピッツヴェーガリッヒ)、英語ではribwort(リブワート)と呼ばれ、細長いへら状の形の葉を持ち、古くから喉の不調や咳、また傷の治療に用いられてきました。一方、日本でよく目にするオオバコは、丸みのある葉をしています。あまり知られていないかもしれませんが、葉を乾燥させ、その後フライパンで焙煎することでオオバコ茶として飲むことができます。利尿や整腸作用に優れることから、体の浄化を目的にしたり、また喉の炎症を和らげるためにも使われてきました。漢方では「車前草」という名前で知られています。
話を戻しますが、ヘラオオバコは特に様々な刺激による炎症を癒し、呼吸器のトラブルを鎮めるという特徴を持っています。ヘラオオバコに含まれる粘液質は、刺激を受けた口腔内の粘膜に対して保護膜のような役割をします。これにより咳などを鎮めてくれます。またヘラオオバコはイリドイドグリコシドという植物が身を守るために作りだす成分を含んでおり、酸化や炎症を抑えてくれます。更に傷やケガには葉を少しこすって乗せることで、治癒を早めてくれます。
使い方
ヘラオオバコはヨーロッパでは咳止めシロップや虫刺され用のクリームとして使われることがありますが、多くはハーブティーとして飲まれます。

採れたてのフレッシュハーブの場合は細かく切って小さじ2、ドライハーブの場合は小さじ2-3杯にカップ一杯分(200-250ml)の熱湯を注ぎ、15分ほど蒸らしてから楽しみます。咳や喉の痛みがある場合には、一日3回ほど飲むと良いでしょう。
またシロップも簡単に作ることができます。
〇用意するもの
・手2つかみ分の新鮮なヘラオオバコ
・ハチミツ 200ml
・瓶
・フィルター
〇作り方
1.瓶を殺菌します。
2.ヘラオオバコの水けをとるためにキッチンペーパーで乾かし、細かく切ります。
3.瓶に2を入れ、ハチミツで満たしよく混ぜます。
4.2週間ほど涼しい光の当たらないところに置き、毎日一度軽く振り混ざるようにします。
5.2週間後にフィルターで濃し、他の瓶に移し替えたら完成です。
完成したシロップは涼しい場所、または冷蔵庫で数か月保管が可能です。喉が痛い時、風邪を引いた時に小さじスプーン一杯を口に含みゆっくり飲み込みます。ぜひお試しください!
🌞ソネントアのヘラオオバコを含むオーガニックハーブティー
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M