部屋の空気を快適に
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🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
3月になり、外で散歩をしたりランニングをする人も少しずつ増えてくる頃。自然の中を歩くと様々な植物の香りや音に五感が刺激され、とても気分が良くなりますよね。森の木々や道端に育つ植物等が漂わせる香りは、本来自らを守ったり、また虫や鳥を引き寄せて生命を繋げたりする役割をしていますが、これらは私たち人間にとっても様々なシーンで役立ってくれます。今回はその中でも空気の浄化や、消臭におすすめなエッセンシャルオイルと消臭スプレーの作り方をご紹介します。
シモフリマツ
ヨーロッパハイマツとも呼ばれるシモフリマツは、ヨーロッパのアルプス山脈といった高地で約200-400年ほど育つ長寿の木です。爽やかでありながらハーブのような香りもするシモフリマツは、昔から様々な理由で家具としても用いられてきました。
その一つが空気を浄化する作用です。シモフリマツにはα-ピネンという臭いを吸着したり殺菌に優れた芳香成分が含まれているため、様々な食材を使うキッチン家具や食器としても最適です。このα-ピネンはその他のマツやヒノキにも含まれ、森の空気の浄化もこれらの木々により保たれています。
シモフリマツの香りは長く持つため、消臭として精油の形でも簡単に利用することができます。ディフューザーやアロマストーン/ウッドなどに1-2滴垂らしてリビングルーム、キッチン、寝室などでお使いください。シモフリマツの香りは特にリラクゼーション効果が高く、睡眠の質の向上も期待できます。寝室自体もこの香りの効果により良い眠りが促されます。(シモフリマツのベッドはこちらからご覧ください)
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ウッドセットもぜひお試しください。
ローズマリー
ローズマリーは地中海原産のシソ科の植物で、香辛料としてよく用いられています。太陽と乾燥を好むローズマリーは、尖った針状の葉が特徴的。この葉には多くの油腺があり、ここからエッセンシャルオイルが分泌されます。また細い葉の裏にある白い毛は、香りを発するとも太陽から身を守っているとも言われています。
エッセンシャルオイルの主成分は、1.8-シネオールやα-ピネン、カンファ―等がありますが、基本的にスーッとした爽やかな香りがします。これにより集中力をあげたい時や気持ちを明るくしたい時におすすめです。
α-ピネンはシモフリマツにも含まれている森のような爽快な印象を与える芳香成分で、消臭、防虫、殺菌などにも効果のある香りとされています。ローズマリーはペパーミントやシトラス系の香りと相性がよく、ブレンドして使うことでより空気を浄化してくれる作用が上がります。
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ユーカリレモン
ユーカリレモンはオーストラリア原産のユーカリの一種で、シトリオドラの名前でも知られています。エッセンシャルオイルとしては主にグロブルス、ラジアタと共に頻繁に用いられています。
ユーカリレモンの特徴は、その名の通りレモンのような爽やかなシトラスの香りがすることです。その理由はユーカリレモンの葉や花に含まれる精油にシトロネラ―ル、シトロネロールといったレモン系の芳香成分が入っているからです。これらの成分はシトロネラやレモングラスのエッセンシャルオイルにも含まれています。
シトロネラ―ルは主に炎症を抑えたり、虫よけの香りとして知られていますが、部屋の空気を爽やかにして嫌な臭いを防いでくれる役割も果たします。ディフューザーに1,2滴垂らしておくだけでも、部屋中がフレッシュな香りになります。
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消臭スプレーの作り方
エッセンシャルオイルをブレンドして消臭スプレーを作って見ましょう。
〇用意するもの
・100ml用の遮光瓶
・精製水:70ml
・アルコール(ウォッカ/エタノール等):30ml
・クエン酸:小さじ1
・エッセンシャルオイル:20滴(ユーカリレモン、ペパーミント、ローズマリー等のスプレーに適したものを使うといい)
〇作り方
1.遮光瓶にアルコールを入れ、クエン酸、エッセンシャルオイルの順に加えます。エッセンシャルオイルは例えばユーカリレモン10滴、ペパーミント10滴等のようにお好みのものを入れます。
2.よく混ぜてから精製水を加え、きちんと蓋を閉めたらよく振ってお使いください。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M