シャンプー選びで大切なこと

シャンプー選びで大切なこと

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 


シャンプー。いまや各家庭のお風呂場には必ず置いてあるケア用品の1つだと思いますが、皆さんはシャンプーを選ぶ時、どのようなことに気を使っていますか?ブランド、香り、泡立ち具合、肌に合うかどうか、素材等、他のスキンケアと同様に1人1人その要点は異なると思います。アルカリ石鹸でシャンプーをし、酢やクエン酸といった自然素材を用いてリンスをしていたという時代から発展を遂げ、現代ではその人の好みに合わせて選ぶことができるようになりました。しかし汚れを落とす効果や香りを重視した結果、私たちの体や環境に悪影響を与える成分が使われていることも問題になっています。今回はそんなシャンプーを選ぶ際に気を使った方が良い点、また簡単な使い方の目安についてご紹介したいと思います。

 

頭皮のしくみ



シャンプーには頭皮や毛穴の汚れを落とす役割もありますが、髪の毛を見ると分かるように頭皮の毛穴は通常の皮膚よりも大きいのが特徴です。顔の毛穴を1とすると頭皮の毛穴の大きさは約5倍。その毛穴から汗や皮脂を分泌して肌や髪に潤いを与えたり、また外部の刺激から守る役割も担っています。しかし、この大きな毛穴は詰まりやすく、シャンプーやリンスといったヘアケアに含まれる化学物質も溜まったり吸収されてしまうのです。そのため特にシャンプーに使われる素材や成分には十分に気を配る必要があるのです。

 

シャンプーを選ぶ際に気を付けるべき成分




シャンプーの成分表示を見ると、見たことのない名前がズラリと並んでいますよね。一つ一つ見ていたら時間がかかってしまうものですが、その中でも髪の毛や体に長期使用することはあまり良くないとされているものがあります。それらを避けるだけでも痒みや不調が和らぐことがありますので、ぜひ参考にしてみてください。

〇シリコン

シリコンは髪1本1本のフィルムのような役割をし、髪を滑らかに輝かせるために使用されています。しかしながらシリコンは水に溶けず流してもきちんと洗い落とせないため、洗うたびに髪に残ってしまい頭皮や毛穴をふさいで皮膚に問題を起こす可能性があるとされています。

〇パラベン

パラベンは一時良くない成分として話題になったため、注意しているという方も多いのではないでしょうか。パラベンはカビや細菌の繁殖を防ぐために使用されています。使われているものはシャンプーだけではないですが、頭皮に問題を起こすアレルゲンになる可能性があるとされています。また女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をすることから、自然な体のホルモンバランスを乱し兼ねない物質としても指摘されています。化粧品の表示を見る際にはぜひ注意してみてください。

〇合成香料

主に「香料」や「フレグランス」という表示で記されている合成香料は、シャンプーなどに使用されている化学物質の匂いを隠すために使われていることも多くあります。化学的に作られた香料はアレルギーを起こしやすいだけでなく、分子が鼻や肺、血液を通して全身に巡ることで生理機能などにも良くない影響を与え兼ねないものとされています。特にムスク化合物という香料には発がん性もあるとされ、母乳などからも検出されています。


これら以外にも注意した方が良い成分は多くありますが、よく使われているものから目を向けると良いと思います。



美しい髪を維持するために




いつまでも美しく健康な髪を維持するためには、実はシンプルなことをしてあげるだけで十分なのです。

①化学物質の使われていない自然素材のヘアケア用品を選ぶ

髪の毛や頭皮、体に負担を与える可能性のある化学的な成分や香料を避けることで、様々なダメージを防ぐことができます。ローズマリーやアルガンオイル、ココナッツオイル等は頭皮や髪を活き活きとさせてくれる働きがあるため、そのような植物が入ったものを選ぶのも良いと思います。

②頻繁に洗いすぎない

特に暑い季節や汗をかいた後には頻繁に頭を洗いたくなりますよね。しかし洗いすぎてしまうと、頭皮が脂を余計に作り出してしまったり、皮脂層が傷みやすくなったりしてしまいます。オイリーな肌質の方は週に2-3回程度、ドライな肌質の方は週に3-4回程度を目安に洗ってみてください。

③シャンプーの前に少し工夫をして大量に使いすぎないようにする

シャンプーの量を増やせばきれいに洗えている気になりますが、まずはシャンプーの前にブラッシングをして、湯シャン(3分程度・温度は36-40℃以下)をしてからシャンプーで洗うと汚れが落ちやすくなり、泡立ちもよくなります。髪が短い場合はシャンプーを小さじ1程度をぬるま湯と一緒に伸ばしながら髪につけると良いでしょう。髪が長い場合はクルミ1つ分くらいのシャンプーを手に取って髪を洗うのがお勧めです。

 

いかがでしたでしょうか。ヘアケアもスキンケアと同じようにシンプルであればあるほど髪への負担は減り、きれいな輝きを保つことができます。今回は主にシャンプーにフォーカスしましたが、基本はビタミンやミネラル、タンパク質の豊富な食事と睡眠です。更に髪を労わってあげる場合には、ぜひ自然素材で優しいケアをしてみてください。

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AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M (プロフィールへ

 

参考文献

 

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