アレルギーの季節が始まる前に
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🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
2月も中旬。もうすぐ花粉症で鼻がぐずぐずする季節が始まると思うと、気持ちが下がり気味になってしまうものですよね。
元々花粉自体は人間の体にとって大きな敵ではありませんが、現代の生活における食生活の変化や運動不足、ストレスにより免疫がバランスを乱すことで花粉等のちょっとしたことにも過剰に反応するようになったのが原因の1つとも言われています。
花粉症対策には色々とありますが、大切なことは花粉に反応しない体を作ること。人間の免疫の8割ほどは腸に集中していると言いますが、特にこの腸にダメージを与えないことがまず第一歩なのかもしれません。
例えば悪い腸内細菌が好きな糖分や、腸壁を傷つけて炎症を起こすグルテンを1か月ほどやめてみたり、いわゆる日本の伝統食である発酵食品や消化の良い煮物などを多く食べるようにするなど、普段の生活の中で変えられることもたくさんあります。
そしてもう一つ、その助けとなるのがハーブティーです。様々な植物を乾燥させることによりできるハーブティーは予防だけでなく、症状を和らげるためにも役立ってくれます。今回は中でも花粉症の緩和に役立つ3種類のハーブティーご紹介しましょう。
ネトル
花粉症といえばやはりネトル。ネトルは中央ヨーロッパ発祥とされる薬草で、2000年以上前から傷の治療や消化促進、関節炎などに用いられてきました。葉や茎に細やかな棘を持ち、これに触れると激しい痛みが出るため栽培時には注意が必要です。
ネトルはビタミンやミネラル等様々な成分が含まれていることで知られていますが、特にフラボノイドやカリウムは腎臓に刺激を与えるため、利尿作用が期待されます。これは「浄化」や「解毒」とも表現され、体の中からきれいにしたい時に飲まれます。
またネトルにはアレルギー様症状を起こすと言われるヒスタミンが含まれていますが、これが体内に取り込まれることにより体が慣れ、花粉症で起こるくしゃみや痒みが軽減されると言われています。更にビタミンAやCは免疫機能をサポートしてくれるため、ネトルティーは特に春先の季節の変わり目におすすめのハーブティーです。レモンを入れたり、ペパーミントティーとブレンドをすると相乗効果が上がります。
※ネトルは利尿作用の強いハーブであるため、飲みすぎないようにしてください。療養として続けて飲む場合には、1日1-2杯を6週間以内でお楽しみください。妊娠中の方や授乳中の方はお控えください。
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ジンジャー
料理の香辛料として頻繁に用いられるジンジャー。特にインドや中国で古くから薬の1つとして用いられてきた歴史もあります。そのピリッとした風味が食欲をそそるジンジャーですが、実は花粉症においても役立つ植物の1つなのです。
ジンジャーの辛味のもとであるショウガオール(加熱することでジンゲロールから変化)という抗酸化物質には、ヒスタミンを抑えてくれる作用があります。ネトルとは真逆の作用により、同じ効果が期待できるということになります。
またジンジャーには体を温めてくれる作用に加えビタミンCも含まれていることから、良い免疫システムを保てるように働きかけ、炎症も抑えてくれます。辛味が苦手な方は、レモンを入れたりハチミツを入れるとよりおいしくいただけます。
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ルイボス
ルイボスは南アフリカ原産の木で、アフリカーンス語で「赤い低木」を意味しています。もともとは緑色の針葉樹ですが、落ち葉を発酵させることで赤褐色へと変化するのが特徴です。
ルイボスはビタミンや鉄分、カルシウム、マグネシウム等のミネラルが豊富に含まれていることで有名ですが、強い抗酸化作用を持つフラボノイドも多く含まれています。これによりヒスタミンの生成が抑えられるため、症状の緩和に役立つとされており、花粉症によるくしゃみや鼻水、肌のかゆみなどにも効果的です。
ルイボスは栄養が豊富でありカフェインも含んでいないため、妊娠中の方や小さなお子さんも飲むことができます。甘みが欲しい場合にはハチミツを小さじ1ほど入れるといいでしょう。花粉症のある方は1か月ほど前から飲み始めるのがおすすめです。
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AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M