毎日飲むお茶だからこそ...ティーバッグのお話

毎日飲むお茶だからこそ...ティーバッグのお話

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー


今日から3月が始まりました。今年は暖かい春になるのか興味深いところですが、朝夕はまだまだ冷え込むため、体を中から温めたいものです。特に朝は忙しいため、私はよくティーバッグのハーブティーを飲んだりするのですが、皆さんはいかがでしょうか。

今回のブログでは、そんなお茶を飲む時にはもはや欠かせない存在となっている「ティーバッグ」のお話をしてみたいと思います。歴史、形、そして素材。今後の商品選びの参考に、ぜひ読み進めてみてください。


ティーバッグの歴史


ハーブやその他の葉を用いてお茶を飲むという文化が何千年の歴史を持つのに対し、私たちが現在当たり前のように目にする「ティーバッグ」が使われ出したのは、実は20世紀に入ってからのこと。それまでは現在でも行っているような葉に直接熱湯をかけて出す、という方法が主流で、お茶用の網が使われ出したのもティーバッグが登場するのと同じ頃だったと言われています。

ティーバッグという概念が誕生したのは1900年代初期のアメリカ。ニューヨークのお茶商人であったトーマス・サリバンは、顧客にお茶を送るのための茶筒が重く高価だったため、簡単に軽く送ることのできる形として絹の小袋に茶葉を入れて送ったのがきっかけでした。目的は「茶葉を送るため」だったのですが、これを顧客が誤って熱湯に落としてしまい、これがお茶を淹れるために便利であるということで広がっていきました。もはや偶然ですが、とても面白いですよね。

ティーバッグの形と素材


ティーバッグに入ったお茶やハーブティーを飲む時、形や素材にもそれぞれ意味、そして気を使うべきことがあります。

ティーバッグの形は、どのような茶葉を入れるのか、その茶葉にどれくらいのスペースが必要であるかによって変わってきます。

〇長方形
古くから使われている最も一般的で伝統的な形。中が二部屋に分かれているものもあります。これによりより多く茶葉を入れられたり水の循環を良くするという効果があります。多くは木や植物の繊維で作られています。

〇ピラミッド型
ピラミッド型は中にスペースが十分にあるため、特に実や種、大き目の葉を入れるのに適しています。ポリラクチド(PLA樹脂)やナイロンが使われています。

〇丸形
イギリスで用いられたティーバッグの形。カップの底に合うように作られており、多めの茶葉を入れたり、濃く出すことに優れています。木や植物の繊維やナイロンなどの素材が使われています。

近年マイクロプラスチックやナノプラスチックへの関心が高まり、ティーバッグの素材に気を使うメーカーも増えてきました。しかし、100%生物分解ができ、体にも環境にも有害ではないものがいつでも手に入るわけではないようです。

特にピラミッド型のティーバッグに多く使われているポリラクチドという素材は、トウモロコシやキビを原料にした「バイオマスプラスチック」と呼ばれていることから、一見問題がないように思えます。これまでの石油系のプラスチックより残留が少ないとされていますが、実際の研究によると高温で柔らかくなり、お茶の中にマイクロプラスチックが放出されたり、分解するために特別な施設が必要であり、自然界では分解に長い時間がかかることから風化してマイクロプラスチック化する可能性がある、ということが指摘されています。

マイクロプラスチック、ナノプラスチックといった目に見えないほどのものを暮らしの中から排除するのは、現代社会で非常に困難なことではありますが、こういったものが蓄積することで慢性的な炎症やホルモン系の異常、細胞へのダメージなどの健康的な被害が多く報告されています。お茶やハーブティーなどはできるかぎり茶葉で飲むのがベターですが、ティーバッグで利用する場合には、素材にも目を向けて見ると良いと思います。


オーストリアを代表するオーガニックハーブティーのソネントアは、こういった取り組みに力を入れており、ティーバッグにはアバカと呼ばれるバナナに似た植物の天然繊維や木、トウモロコシの繊維(セルロース)を用いており、接着剤も化学物質を一切使わずにセルロースやでんぷん、また熱による圧着など、自然分解が可能な形で作っています。これにより私たち自身にも自然にも優しいハーブティーを提供しているのです。

こうして自分が飲むハーブティーだけでなく、その会社の取り組みや気を使っている部分を知ると、より安心しておいしく飲むことができるのではないでしょうか。ハーブティーは風味や香りを楽しむため、また健康のために取り入れている方も多くいると思いますが、素材といういつもと違う観点から見ることで、より自分自身をハッピーにしてあげられるかもしれません。

 

AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M

参考文献

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