1本の木が生む3つの癒しの香り
🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
こんにちは。
3月、4月は何かと出会いや別れが多く、子供にとっても大人にとっても感情が目まぐるしく変化をする季節ではないでしょうか。家の外に出て春の植物の香りを嗅いだり桜の花を見たりすると、ふとそんな昔の記憶がよみがえってくることがあったりします。少しセンチメンタルな気持ちになっても慣れと共に上向きになっていくものですが、気分のムラや落ち込みを和らげてくれる優しい香りをご紹介したいと思います。それがビターオレンジです。ちょうどこれからの季節に花を咲かす植物でもあります。特徴は何と言っても、ビターオレンジという1本の木から3種類の精油が採れるということ。それではそれぞれの香り、効能をいていきましょう。
香りを楽しむ柑橘類 ビターオレンジ

温暖な気候で育つビターオレンジは、橙(だいだい)とも呼ばれる柑橘類の一種で、日本ではお正月の飾りにも使われてきたとされています。ヨーロッパでは特に地中海沿岸地域で採れ、古くからマーマレードや香水などに使われてきました。というのも、ビターオレンジ自体は非常に苦味と酸味が強く生食が向いていないことから、香りづけに使ったり皮をジャムにして食用にせざるを得なかったそうなのです。しかし、ビターオレンジの果皮、葉・枝、そして花から異なる香りや効能が抽出できることが発見されてからは、精油としていろんな場面で使われるようになりました。精油はそれぞれビターオレンジ(果皮)、プチグレン(葉・枝)、そしてネロリ(花)という名前で分類されています。
ビターオレンジ
ビターオレンジの精油は、果皮を絞ることで抽出する圧搾法によって生まれます。柑橘系の精油の多くはこの方法で抽出されますが、劣化しやすいため香りを保つには早く使い切ることが大切です。香りはとてもフレッシュであり、苦味や酸味、甘味が丁度よく混ざり合った感じがします。柑橘系の精油には共通している「元気づけてくれる」「気分を明るくしてくれる」といったような、精神状態を上向きに導く作用が期待できます。また消化器系への安定をもたらす働きもある香りで、食欲がない時等に少し香りを嗅いでみるのも良い方法です。
プチグレン
プチグレンの精油は、ビターオレンジの枝や葉から水蒸気蒸留法で抽出されます。香りは、ネロリの中に少し木のような渋みが感じられる落ち着いた印象です。私は以前ネロリの代用としてプチグレンを購入したことがありますが、ルームスプレーに入れると部屋に心地よい香りが広がり、心も体もリラックスしたことを覚えています。ルームスプレーはそういった意味でも、気分に合わせていくつか持っているといいですよね。プチグレンの香りには主に酢酸リナリル、リナロールという成分が含まれていますが、これはラベンダーと非常に似た成分です。深いリラクゼーションをもたらす成分であるため、ストレスを感じたり、精神が安定しない時には特におすすめです。
ネロリ

ネロリはこの3種類の精油の中でも最もよく知られているものではないでしょうか。しかし、その抽出量は非常にわずかであるため、数ある精油の中でも高価なものとして扱われています。オーデコロンといった香水やスキンケア製品にも使われていることから、多くの方がネロリというと香りの想像ができるかもしれませんが、とても甘く柔らかい香りが特徴的です。プチグレンと同様にリナロールや酢酸リナリルが含まれているだけでなく、ネロリドールというストレス緩和や神経を鎮めてくれる成分も含まれています。これにより、ネロリは天然の精神安定剤という別名も持っているのです。
香りで同時にマインドケア
植物をベースにしたコスメやケア製品には、様々な精油成分が含まれています。それはもちろんスキンケアとしての効能を使うためであると同時に、香りによる心への作用もあるからなのです。特にラベンダーやベルガモット、ビターオレンジといった精油には心に安らぎをもたらす成分が多く含まれているため、スキンケアの際に少し深呼吸をして香りを吸い込んであげることで、中からのケアにもつながるかもしれません。ぜひそんなことも考えながらスキンケアをお楽しみください。
🌿ビターオレンジ(それぞれの精油)を含むMARiASのアイテム
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M