3つのシトラス系ハーブ
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🌿植物が生み出す豊かな生活・・・フィトテラピー
ハーブには甘いフローラルな香り、少し苦みのあるハーバルな香り、ピリッとしたスパイシーな香りなど様々な系統がありますが、中でも爽やかなシトラス系の香りのハーブティーは飲みやすく、とても人気があります。
どのハーブにも香りを放つエッセンシャルオイルという揮発性成分が含まれていますが、シトラス系の香りがするハーブの代表でもあるレモングラス、レモンバーム、そしてレモンバーベナの3種類には共通してゲラニアールとネラールという成分が含まれています。ゲラニアールはやや強いレモンの香り、そしてネラールは甘みを含んだ優しいレモンの香りを放ち、私たちの体や心をスッキリとさせてくれます。
ではこのシトラス系の香りが印象的な3つのハーブの魅力に迫っていきましょう。
レモングラス
© photo AC
特にタイ料理やベトナム料理の香辛料としてもおなじみのレモングラスは、タイやスリランカをはじめとするアジアの国々が原産地です。レモングラスに含まれるシトラスな香りの成分は、香水の原材料としても度々用いられます。イネ科の植物で、日本ではレモンガヤとも呼ばれます。
レモングラスには精油の他、抗酸化物質であるフラボノイドやビタミン・ミネラル類が含まれ、昔から様々な体の不調に用いられてきました。料理の香辛料としても使われるように、消化を促してくれる働きはとても有名です。また痛みを和らげたり、炎症を抑えてくれる作用も期待できることから風邪にもおすすめです。
またレモングラスの香りは集中力をアップさせ、ストレスの緩和にも効果があるとされています。
夏の暑い季節にはレモングラスを冷やし、冬には温かくしてハチミツやジンジャーを入れて飲むとよりおいしくいただけます。
レモンバーム
©pixabay
セイヨウヤマハッカの和名を持つレモンバームは、シソ科のハーブで2000年以上前から薬草として用いられてきたという歴史があります。そのレモンのような爽やかな香りはミツバチが好むことから養蜂植物としても栽培され、ギリシャ語でミツバチを意味する「メリッサ」という名前でも親しまれています。
レモンバームは80cm程まで育ち、夏には白い小さな花を咲かせます。フレッシュな葉を指でこするとレモンのような香りがし、ハーブティー、エッセンシャルオイルとしても利用されてきました。また、フラボノイド、苦味成分、タンニンなど私たちの心身にポジティブに働きかける成分が多く含まれています。
中でも痛みを和らげてくれる作用は有名で、主に頭痛がある時に使われてきました。含まれるタンニンや苦味成分は胃腸機能を促してくれます。またレモンバームの精神的な落ち込みやストレス、不安を緩和してくれる働きもよく知られています。眠れない時やリラックスしたい時に一杯飲むと良いでしょう。ハチミツを少し入れてもおいしくいただけます。
レモンバーベナ
©pixabay
レモンバーベナは元来南アメリカが原産のハーブで、18c頃ヨーロッパにもたらされたと言われています。和名はコウスイボクでクマツヅラ科に属します。昔から香辛料や香水に用いられてきました。長く台形の葉をこすった時にするレモンのような香りが特徴で、7~9月頃に白ピンクの花を咲かせます。
レモンバーベナに含まれる微量の精油やフラボノイドには炎症や酸化を抑えてくれる作用が期待され、風邪や消化機能の促進に役立つハーブの1つとされています。またレモンバーベナが発する香りは副交感神経を刺激し、ストレスを和らげ緊張を緩めてくれます。寝る前にレモンバーム等とブレンドして1杯飲むとリラックスさせてくれます。
夏のフレッシュティーとしてペパーミントと1:1でブレンドすると、心も体もすっきりさせてくれるでしょう。
全く異なる植物でありながら、爽やかなスッキリとした香りで私たちを楽しませてくれる3つのハーブ。いかがでしたでしょうか。これら3種類のブレンドは、お互いの作用や香りがとても良いハーモニーを生み出してくれます。ぜひ一度ブレンドをお試しください。
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AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M