花粉症を和らげる自然療法

花粉症を和らげる自然療法

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 


3月も半ばを過ぎ、植物もにぎやかに芽吹く頃となりました。少しずつ暖かくなると気分も明るくなってくるものですが、この季節は「花粉症」に悩まされる人が年々増え苦手な季節と感じてしまっていることも耳にします。くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、時には頭痛や微熱等、辛い症状が出ることもありますよね。私も、特に学生の頃は花粉症の症状が顕著に表れた方で、ティッシュペーパーを箱ごと学校に持って行っていたことを思い出します。ヨーロッパに来て周りの環境や植物の種類が変わったことで症状はかなり良くなりましたが、フィトテラピーを学んだりオーストリアで自然療法に触れる中で、自分自身の生活習慣が変化していったことが一番役立ったことだと感じています。今回はそんな私の経験から、花粉症と健康を根本から考えた「自然な花粉症対策」についてお伝えしたいと思います。


花粉症と、その原因と言われるもの



花粉は植物がその種を存続させるためにとても重要な役割を持っています。花粉自体は本来人間にとって害のあるものではありませんが、何らかの原因により体の免疫システムが花粉をウイルスや細菌と同じように危険な侵入者と認識し、大量のヒスタミンを放出して体から排出しようとする働きが「花粉症」です。それにより目や鼻の粘膜など、様々なところに炎症が起こり、痒みやムズムズ、倦怠感などが起こります。その何らかの原因と言われているのが、環境ホルモンや排気ガス、食品添加物や農薬、医薬品の乱用、ストレスといった私たちを取り巻く環境や生活習慣の変化です。


ハーブティーでできる花粉症の予防



まずは辛い症状に対してできる、自然な予防と対策について考えていきましょう。花粉症の症状をできるだけ抑えるには、シーズンの少し前から免疫を整え、炎症を起こしにくい体づくりにかかせないと言われているエルダーフラワーティー、カモミールティー、ネトルティーを飲み始めるのがおすすめです。

エルダーフラワーティー:エルダーフラワーはヨーロッパでは風邪の時に必ずと言っていいほどよく飲まれるハーブティーです。フラボノイドがとても豊富で、炎症を和らげたり免疫を整えたりするのに役立ちます。またエルダーフラワーは利尿作用にも非常に優れているため、体の中から要らないものを排出してくれます。甘い香りがして飲みやすいハーブティーの1つですが、濃く出すと苦味が出るため5分を目途に蒸らしてください。

カモミールティー:カモミールティーはお腹のトラブルから風邪まで、様々な場面で有効なハーブティーです。どのハーブティーも微量精油を含んでいますが、カモミールが含むカマズレンという精油にはヒスタミンや痒みを和らげてくれる働きがあるとされています。そのためカモミールティーは花粉症の予防としても対処としても優れています。

ネトル:ハーバルな香りが強いネトルは、花粉症のハーブティーとしてもよく知られています。ネトルはビタミンやミネラルを多く含み、貧血の予防に用いられるほか、ヒスタミンやフラボノイドも含むことからアレルギーによる症状を和らげます。微量に含まれるヒスタミンは、一定期間取り続けることで体が慣れ、症状の緩和に役立ちます。花粉症やアレルギーに対する予防としては、1日に2-3杯を3週間ほど飲むのがおすすめです。エルダーフラワー、カモミールとブレンドするとより効果的です。


☆ネトルを予防として1日2-3杯飲む場合には、利尿作用が強いため1か月以上は飲み続けないようにしてください。腎臓に関係する病気がある場合や血圧の薬を服用している方、妊娠中・授乳中、小さな子供の摂取はお控えください。

 

エッセンシャルオイルでできる花粉症の対策



花粉症の症状の中でも一番つらいのが、鼻水・鼻づまりではないでしょうか。そこで日頃から使えるのがエッセンシャルオイル。特に花粉症のシーズンに使いたいのがユーカリとペパーミントです。

ユーカリ:鼻水・鼻づまりは体が異物を排出しようとする自然な反応ではありますが、とても辛い症状でもあります。ユーカリのエッセンシャルオイルには、1.8-シネオールという成分が含まれており、特に呼吸器系の炎症を抑えたり和らげたりするのに役立ちます。一番いい使い方は、吸入です。ティッシュに1滴垂らして持ち歩いたり、家ではディフューザーを使うのもおすすめです。寝る前には熱湯にユーカリとラベンダーのエッセンシャルオイルを入れて吸入すると、眠りも良くなるでしょう。

ペパーミント:花粉症で鼻が詰まると、頭痛が起こりやすくなります。そんな時にはペパーミントのエッセンシャルオイルがおすすめです。ペパーミントに含まれるメントールは炎症を和らげ、アレルギー反応を癒してくれる効果が期待できます。ユーカリと同様に吸入をすると良いですが、植物油5mlにペパーミントオイルを1滴垂らして、こめかみをマッサージすると頭痛や鼻づまりがスーッと抜けていきます。

☆ユーカリとペパーミントは強い成分を含むエッセンシャルオイルです。子供や妊娠・授乳されている方の使用はお控えください。皮膚への直接の塗布もしないようにしてください。


私の経験から・・・

ここまでフィトテラピーを使った花粉症の予防や対策について書いてきましたが、ここからは対処ではなく、根本に迫った私の実体験を少しお話ししたいと思います。

ヨーロッパにはバイオレゾナンツ療法(波動療法)というものがあります。私たち人間も含むすべてものに波動(エネルギー)がありますが、この波動が何らかのものによって乱れると体調が悪くなったり病気になったりします。波動療法では、自分の波動に合わないものを見つけたり、乱れた波動を整えたりすることができるとされていて、私は何度かオーストリアで波動療法を受けました。私はまず自分に合わないものを見てもらいましたが、そこで挙がったのが小麦製品、乳製品、卵でした。私はもともとお腹の調子が乱れ気味で、アレルギー体質でもあったので、もしかしたらこれが原因かもしれないと思い、数か月に渡り極力これらの製品を控えたところ、毎年春に出てくる花粉症の症状や度々あるアレルギー症状が全く出なかったのです。


これには自分でも驚きましたが、セラピストの話によると、波動療法に来る人の多くがアレルギーや腸の問題を抱えていて、波動を見てみるとほとんどの人が小麦・乳製品に反応するそうです。

現在、日本でもこれらを含んだ不調の原因とされるものは四毒という言葉で表現され、実際に小麦や乳製品、砂糖をやめるだけで不調や病気が治るということも多く耳にします。何かしらの症状が出ると、早く治したいがために病院に行って薬をもらう、というのが主流になっていますが、長い目で見た時には薬は一時的に症状を抑えているだけであり、最終的には副作用をもたらし兼ねません。どんなことでも成果を出すためには継続的な我慢が必要ですが、今年の秋、来年の春の花粉症に備えて今から食生活変えてみることはとても意味のあることだと思います。フィトテラピーを使った自然な花粉症対策も取り入れつつ、ぜひご自分の生活習慣を見直すことに取り組んでください。

 

AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M (プロフィールへ

参考文献

 

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