自律神経系を整えてくれるハーブティー

自律神経系を整えてくれるハーブティー

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 


今日から9月。今年も暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。長期に渡り高温多湿、またクーラーの冷えに体がさらされていると、体調を崩しやすくなりますよね。私も先日、1日中暑さの中を歩いていたところ熱中症になってしまい、数日間気持ちの悪さと微熱、だるさが続きました。熱中症はたくさん汗をかいたり長い間太陽の光を直接浴びていたことにより塩分や水分が失われたことも原因の1つですが、毎日気温が下がらず疲れが溜まり、自律神経が乱れやすくなってしまったことにもよっても起こりやすくなります。そんな時にはまず涼しいところで良く休むことや消化とバランスの良い食事をとることが大切です。そして更に日頃から自律神経を整えておくことも不調の予防にとても重要です。今回は私たちの体の指揮者とも言える自律神経と、心と体のバランスを整えてくれるハーブティーをご紹介します。


自律神経とは



自律神経は自分の意思に関わらず自ら機能する神経系で、体温や血圧、呼吸、消化、また代謝などを休むことなく調節しています。これらの機能を活発にするアクセルのような働きをしている「交感神経」と、それに対して休めるブレーキのような働きをする「副交感神経」の2つからなっています。この2つのバランスがとれていることで私たちの心と体の健康が保たれていますが、長期に渡る強いストレスや生活習慣の乱れにより、これらのバランスが崩れてしまうと以下の様な心身の不調が表れることがあります。

・頭痛

・動悸

・不眠

・生理不順

・肌荒れ

・消化不良

・腹痛

・だるさ

・冷え

・落ち込み

・やる気が起きない等


こういった不調を解消するためにはストレスと減らすこと、つまりリラックスした状態を作ることが最も良いとされています。例えばヨガや軽い運動をしたり、入浴、芳香浴、映画鑑賞等、自分の好きなことをするのもおすすめです。早寝早起きをして生活習慣を整える、そしてリラクゼーションを促すハーブティーを試してみるのも良いでしょう。

 

おすすめのハーブティー

カモミールティー



リンゴのような甘い香りで、特にお腹に優しいハーブティーとして知られているカモミールティー。きっと誰もが一度は口にしたことがあるでしょう。現在ではどこでも出に入れることができるカモミールですが、原産は幅広くヨーロッパ及びアフリカとされています。

カモミールには大きく分けてローマンとジャーマンの2種類がありますが、主に飲まれるのはジャーマンカモミールです。ジャーマンカモミールには、フラボノイド、マトリシン、精油、粘液質等が含まれており、胃腸トラブル、肌荒れ、風邪といった様々な不調に働きかけてくれます。この成分の中でもアピゲニンというパセリやセロリにも含有しているフラボノイド類の成分は、自律神経に働きかけることで気持ちを落ち着かせ、リラックスさせてくれます。これによりカモミールティーは、精神的な疲れやストレスが多い時に癒しのハーブティーとして飲むのがおすすめです。

🌿カモミールを楽しめるSONNENTORのハーブティー

カモミールティー
フラワーブーケティー
春を呼び覚ますお茶



レモンバームティー(メリッサ)



「フィトテラピーの手帳から」では何度も登場しているレモンバーム(メリッサ)。ペパーミントと似た見た目のレモンバームは、夏にはぴったりの爽やかなレモンの香りがします。私は庭にレモンバームを植えたことがありますが、よく増えるため頻繁に間引いたりプランターに植えると良いでしょう。

レモンバームは地中海地方を原産とするハーブで、古くから「穏やかな植物性の精神安定剤」として心の安定に用いられてきました。その理由はレモンバームに含まれるエッセンシャルオイルにあります。シトロネラ―ル、リナロール、ゲラニオールといったエッセンシャルオイルにはリラックスをもたらす、不安を和らげる、副交感神経の働きをサポートするといった効能があります。またレモンバームは精神的な緊張や不安からくる頭痛やお腹の不調にも有効です。

🌿レモンバームを楽しめるSONNENTORのハーブティー

レモンバームティー
妊婦さんも飲めるお茶
イッツオールグッド!ぐっすり眠るためのお茶


リンデンティー



リンデンの木の下を歩くと、ふわーッと広がる甘くハチミツのような香りがします。菩提樹の名でも知られるリンデンは、ヨーロッパを原産とし約7000年前から存在していたと言われています。ギリシャ神話とのつながりも深く、魔除けや平和の象徴として愛されてきたリンデンは、18世紀以降、様々な病気の治療に用いられるようになりました。

リンデンティーにはリンデンの花と葉を乾燥させたものを使いますが、その中にはフラボノイド(ポリフェノールの一種)や精油、サポニン、タンニン、粘液質など様々な有効成分が含まれています。中でもヒペロシドというフラボノイドに含まれる成分は、ストレスを和らげ、睡眠の質を向上させる働きがあります。またリンデン特有の甘い香りをもたらす精油成分にも、疲れを癒しストレスを和らげてくれる効果が期待されます。同じようにフローラルな香りがするカモミールティーやエルダーフラワーティーとブレンドするのもおすすめです。

🌿リンデンを楽しめるSONNENTORのハーブティー

リンデンティー
ゴホゴホティー
アフタヌーンティー

 

まだまだ暑い夏は続きますが、心や体が疲れて悲鳴を上げる前に休憩を入れ、自分の好きな香りや落ち着きをもたらすハーブティーを日常生活に取り入れ、ぜひ予防をしてみてください。

 

 

AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M (プロフィールへ

 

参考文献

 

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