気管支を強めてくれるハーブ

気管支を強めてくれるハーブ

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 


9月に入り、ゆっくりと季節が変化する頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私の住むオーストリアの今夏は、気温の上がり下がりが非常に激しく、私自身も8月末に気管支の風邪を引いてしまいました。喉の痛みや関節痛、発熱などを伴う夏風邪もなかなか嫌なものです。特に咳はしつこく最後まで続きますよね。基本的には体を安静にしてきちんと休息をとれば体は自然に回復していくものですが、その際に自然治癒力をサポートしてくれるハーブがあります。今回は私がいつも家にストックしているハーブ、そしてそれをどのように活用すると役立つのか、ということを経験を交えながらご紹介していきたいと思います。


喉にはまずこれ!


ブログにもよく登場するセージですが、このハーブに何度助けられたか分かりません。我が家の薬箱には欠かせないハーブの1つです。ハーブティーに用いられるのは主にコモンセージ。その葉にはツヨン、シネオール、カンファ-といった非常に抗菌に優れた精油成分が含まれており、ハーブティーにすると微量溶け出すことでその働きを活用することができます。また様々なハーブにも含まれるタンニンという成分は、特に口内の炎症を癒してくれます。風邪を療養している期間は、熱湯で10分ほど出したセージティーを1日2回飲みます。冷ましたセージティーでうがいをするのも効果的です。歯肉の炎症などには、フレッシュセージでそのままマッサージすると炎症の緩和に役立ちます。

※セージには強い成分が含まれているため、12歳未満の子供や妊娠、授乳している方は飲用としての利用をお控えください。また1か月以上に渡って飲み続けないようにしてください。


咳にはこれ!


このハーブはスパイスにもよく使われるタイムです。ヨーロッパでは咳が出る時によく使うハーブで、気管支のためのハーブティーブレンドにも必ず入っています。その理由は精油、フラボノイド、タンニン、サポニンといった成分にあります。ウイルスやバクテリアに対して有効であるだけでなく、痛みの軽減や免疫の向上にも貢献します。また、サポニンには咳や痰を軽減させるために役立ちます。セージやレモンバーム、カモミールなどと相性が良く、ブレンドするとより効果的です。ハーブティーは10分ほど煮だし、1日2-3回、体調が回復するまで続けて飲むのがおすすめです。

※2歳未満の小さな子供や妊娠、授乳している方は飲用としての利用をお控えください。続けて飲む場合は2週間までにしてください。


なかなか切れない痰にはこれ!


風邪が治ってきても、痰の切れがよくなかったりすると苦しいものですよね。そこでよく使われるのがオオバコ(ヘラオオバコとも言う)です。英語ではリブワートと言い、花と葉の部分を乾燥させてハーブティーにしたり、砂糖水に漬け込んでシロップにして飲んだりすることで気管支の風邪に用います。オオバコにはビタミンCやB群、シリチウムや亜鉛といったミネラルの他、タンニン、粘液質、苦味配糖体、サポニン等が含まれています。特にサポニンとシリチウムが共に働くことで痰の切れが良くなり、更に粘液質が喉や気管支の粘膜を保護してくれることで、去痰が促進されます。これにより、咳の緩和にも役立つため、呼吸がしやすかったり、咳や痰が抜けない時にとてもおすすめです。シングルで飲む場合には、少し長めに15分出し、1日3回ほど飲むと良いでしょう。

※3歳未満の小さな子供や妊娠、授乳している方は飲用としての利用をお控えください。



これらのハーブは、ブレンドすることで相乗効果が高まります。睡眠、食事を中心に体を回復させつつ、ハーブティーを取り入れてみてください。

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AMPP メディカルフィトテラピスト

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