心を穏やかにしてくれるネロリ
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🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
香りには爽やかなもの、スパイシーなもの、エキゾチックなものなど様々な種類があります。人によってその好みも異なりますが、エッセンシャルオイルにおいては特にスッキリとした柑橘系や甘いフローラルな香りがよく好まれます。特にラベンダーやベルガモットは多くの人が心地よいと感じる香りですが、今回はその2つの香りと同じ成分を含み、甘みと爽やかさの両方を持つネロリについてご紹介します。
イタリアの王妃が好んだ香り
ビターオレンジの木は中国やヒマラヤ等アジア地域を原産としており、それがヨーロッパにもたらされ広がっていきました。17世紀にはイタリア・ネロラ公国の公妃であるアンナ・マリアがこのビターオレンジの花から採れるエッセンシャルオイルの香りを好み、度々身に着けていたことから「ネロリ」と呼ばれるようになったと言われています。
また18世紀のフランス革命において活躍したナポレオンもネロリの香りをとても好んでいたそうで、オーデコロンやネロリウォーターを1日に1ボトル使うほど愛用していたという歴史も残っています。
香りの秘密
ネロリの甘くスッキリとした香りは、水蒸気蒸留法で抽出されるオイルによって生まれます。しかしネロリのエッセンシャルオイル1kgを抽出するのには、何と約1tもの花びらが必要になります。このため高級なエッセンシャルオイルの1つとされ、オーデコロンなどの上質な香水の原材料として用いられています。
そしてネロリにはラベンダーやベルガモットと同様にリナロール、酢酸リナリルという成分が多く含まれおり、特に精神を落ち着けたり緊張を和らげたりするという心に対しての働きに長けていることから「天然の精神安定剤」とも呼ばれています。その他にもネロリ独特のネロリドールという芳香成分も含まれていますが、これには女性ホルモンのバランスを整えたり痛みを癒したりする働きがあります。ルームスプレーやディフューザーを使って寝室に香らせるのもおすすめです。
またエッセンシャルオイルを抽出する際の副産物として発生するネロリウォーターは、「若返りの水」という別名もあることから、肌の生まれ変わりを促し、若々しく保たせてくれるという特徴があります。スキンケアとして使用することで、ネロリの香りが広がりリラックスももたらしくれます。
🌿ネロリが配合されたMARiASのアイテム
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M