心も体もすっきり ペパーミント
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歴史
ハッカ (ミント) 属の1つとして数えられるペパーミントですが、この「ミント」という名前は、女神の呪いで雑草に変えられてしまった川のニンフである「メンテ=Menthe」に由来しているとされています。
また、ペパーミント自体は辛くスーッとする風味を放つメントールの含有量が多いことから、コショウを意味するペッパーが付けられました。
ペパーミントの存在が正式に確認されたのは17世紀末のイギリスとされていますが、実際には古代エジプトを始め、ローマやギリシャにおいては薬用として既に使われていたという書物が残っているそうです。胃や歯のトラブルから頭痛まで、その使い方は現代にまで通じています。
ペパーミントティー
シソ科のペパーミントは一度植えると広がりやすく、雑草として扱われる場合も多いですが、フレッシュでも乾燥させてもお茶として利用できるとても優秀なハーブの1つです。
ペパーミントの葉に含まれる苦み成分は、胃酸や胆汁の分泌を促してくれる作用が期待できることから、胃腸の調子が優れない時や脂っぽいものを食べた後に飲むとスッキリとさせてくれます。カモミールやアニスとブレンドするとよいでしょう。
また喉や気管支の風邪においては、ペパーミントのお茶で吸入をすることで、精油に含まれるメントールにより呼吸が楽になることも分かっています。
日焼けによる皮膚の赤みや痛みに対しては、ペパーミントのお茶を冷まし、コットンガーゼで塗布をするという使い方もできます。
ペパーミントのエッセンシャルオイル
水蒸気蒸留法で抽出されるペパーミントのエッセンシャルオイルは、メントールの含有量によって品質が決まるとも言われています。メントールは私たちがペパーミントの香りを嗅いだり、口にしたりする時に感じる爽快感をもたらします。
エッセンシャルオイルに含まれる芳香成分は、その植物が育つ地域や環境により含有量が異なりますが、ペパーミントの場合はメントールの含有量によって品質や使い方が決められることもあります。
メントールには冷却作用だけでなく抗菌作用や痛みを和らげてくれる働きがあるとされています。特に頭の痛みに対しては古代から使われていた歴史もあり、希釈したエッセンシャルオイル(植物オイル大さじ1に対して1滴)をこめかみや痛みを感じる部分に塗布すると効果的です。
肌が弱い方はティッシュペーパーに1-2滴ペパーミントのエッセンシャルオイルを垂らして、自分の近く又は枕元に置いて香らせるとスッキリとします。私は頭痛がある時には必ずこの方法を使いますが、30分から1時間くらいかけてゆっくり痛みが和らいでいきます。ぜひ一度お試しください。
〇ペパーミントにはメントールやメントンといった強い成分が含まれています。妊娠中の方や、授乳中の方、小さいお子様(6歳未満)のご使用はお控えください。
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AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M