心と体を癒すリンデン
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🌿植物が生み出す豊かな生活・・・フィトテラピー
小さな薄黄色の花、ハート形の葉、そして蜂蜜のような甘い香りが特徴的なリンデンは、特に中央ヨーロッパで大切にされてきた木です。ドイツではリンデンは古くから愛や豊穣の女神と関係のある聖なる木、また守護のシンボルとして村の中心に多く植えられ、後にコミュニケーションや憩いの場所として使われるようになりました。
そんなリンデンの木にできる葉や花は、昔から私たちの健康を支える薬用植物としても用いられてきた歴史があり、現在でもハーブティーやスキンケアとしてその名が知られています。今回はリンデンが持つ魅力と効能を紹介していきます。
リンデンの効能
©pixabay
フユボダイジュの名でも知られるリンデンは、 6月から8月にかけてその花を咲かせます。ハーブティーとしては主に花びらや葉が使われ、ポリフェノール(タンニン、フラボノイド配糖体)、粘液質、サポニン、精油など、様々な成分を含んでいます。
心身への効果
リンデンの花や葉に含まれる成分であるポリフェノールには、免疫を整える、酸化の予防、炎症を抑える、リラックス、血圧を落ち着ける等の効果が期待されます。また、サポニンにも同様に免疫の向上や酸化を抑える作用があることから、リンデンは特に熱を伴う風邪や頭痛等の痛み、イライラによる不眠におすすめです。
©photo AC
リンデンの特徴的な成分の1つでもあるアラビノガラクタン(コーヒー豆、エキナセア、カラマツ等に含まれる)という粘性を持つ多糖類には、免疫アップを促してくれるだけでなく、粘膜を乾燥から保護してくれるため鼻や喉の渇きによる痛みや不調にも適しています。
ハーブティーはシングルで飲むこともできますが、ブレンドすると香りや風味だけでなく、そのハーブが持つ効果自体もを高めることもできます。
風邪の際にはリンデンと同様に発汗や利尿に優れたエルダーフラワーや鼻や喉をスッキリさせてくれるペパーミントとブレンドして飲むと良いでしょう。
緊張やイライラで眠れない時には、リラクゼーションを代表するカモミール、レモンバームとのブレンドがお勧めです。ホットミルクやハチミツを入れて寝る前に飲むのも良いでしょう。
肌への効果
リンデンはハーブティーだけでなく、エッセンシャルオイルとしても用いられます。その主成分はバラやイランイランにも含まれるファルネソールと呼ばれる芳香成分で、スズランのような爽やかな香りを放ちます。その他にもゲラニオールという甘いバラのような香りが特徴的な成分も含んでいます。そのためリンデンのエッセンシャルオイルはシャンプーや石鹸、香水を作る際にもよく使われます。
またファルネソールは抗菌性、皮脂分泌の調整、肌の引き締めなどにも優れていることから、リンデンはスキンケアにもおすすめです。
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AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M