オーストラリアのメディカルハーブ ティートリー
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ティートリーはシャンプーや洗顔石鹸、フェイスクリームなどに配合される成分の1つとして使われていることが多く、特にエッセンシャルオイルやハーブティーを普段の生活に取り入れていない人でも、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
どちらかというと香りを楽しむというよりは、効果効能を利用する方が適しているティートリーですが、ラベンダーと同様に家に1本あったらとても役立つ使いやすいエッセンシャルオイルの1つです。
では早速その特徴と使い方を見て行きましょう。
ティートリーという木
ティートリーはオーストラリアが原産で、ユーカリと同じフトモモ科に数えられる約5-6mほどになる常緑樹です。ティートリーという名前ではあるものの、お茶の木であるカメリアシネンシスとは関係はなく、1770年にイギリスの探検家であるジェームズ・クックがオーストラリアを訪れた際に、原住民がその葉を使ったお茶でおもてなしをしてくれたことからティートリーと呼ばれるようになったそうです。
また、オーストラリアの原住民は、ティートリーの葉のしぼり汁を吸入することで、咳や鼻風邪、喉の痛みを癒していました。その他にも小さい傷や感染症、虫刺されなどにもこのしぼり汁を使っていたと言われています。
エッセンシャルオイル
エッセンシャルオイルには様々な芳香成分が含まれていますが、ティートリーのエッセンシャルオイルにおいてはテルピネン-4-オール、1.8-シネオールという成分の含有量により、品質が決められます。
テルピネン-4-オールは抗菌や抗ウイルス、抗炎症に非常に優れ、ティートリーにおいては最低でも30%以上はこの成分が含まれていると良いとされます。また、清涼な香りがする1.8-シネオールにおいては、呼吸器の風邪に役立ちますが、刺激が強いため、皮膚に塗布が可能であるティートリーの場合にはこの成分が5%未満であることが求められます。
ティートリーの使い方
抗菌・抗ウイルス作用が期待されるティートリーのエッセンシャルオイルは、特に肌トラブルや、風邪などによく使われます。今回は3つの簡単な使い方をご紹介します。
・ニキビや水虫などに
50mlの植物オイル(例:アーモンド、ホホバ等)にティートリーのエッセンシャルオイルを15滴入れて専用オイルを作ると便利です。これを患部に1,2滴つけると良いでしょう。水虫の場合には直接エッセンシャルオイルを1,2滴塗布しても良いです。
・うがいに
200mlの水にティートリーのエッセンシャルオイルを1,2滴加え、うがいをしてください。風邪や口臭予防などにおすすめです。
・吸入に
ボウルに熱湯を注ぎ、そこに2-3滴ティートリーのエッセンシャルオイルを入れます。目に入らないようにタオルをかぶせ、吸入をしてください。喉の痛みや鼻づまりにおすすめです。
ぜひ家庭の薬箱にティートリーのエッセンシャルオイルを1本常備して使ってみてくださいね。
※肌の弱い方は二の腕にでパッチテストを行うようにしてください。
🌿今回登場したエッセンシャルオイル
MARiASの商品は全てオーガニック100%の素材を用いて作られています。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M