喉をいたわりたい時に
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夏も終わりに近づいてきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
朝夕の気温差が大きくなったり、雨が続いて冷えたりして、ちょっと喉がカラカラすることもありますよね。そんな時には無理をせず、ハーブティーを飲みながら体を温めてあげると本格的な風邪を予防できるかもしれません。
ヨーロッパではハーブティーを飲むことがごく一般的で、軽い風邪や体調不良の際には薬局にて処方してもらいます。私のアパートの前にも薬局があるのですが、以前喉の痛みに対して相談をしたところ、「今回はこのお茶を試してくださいね」と言われ、ブレンドはしたハーブティーを渡されました。1日2-3杯ほど飲むと、ほとんどの場合次の日には良くなっています。そして残ったお茶は、また同じような症状があった時のために大切にとって置きます。
以前は、体調が優れない時にはブレンドティーの方が楽でいいなと思っていましたが、ハーブを学び始めてからは、その特徴や使い方を知って1種類ずつブレンドすることが楽しくなってきました。「喉の調子が悪い時にはこれとこれ。」「お腹が痛い時にはこれにしよう。」などとオリジナルのブレンドティーを作ることができるからです。
今日はそんな私の経験から「喉にはこれ!」という3つのハーブをご紹介します。
エルダーフラワー
セイヨウニワトコの和名を持つエルダーフラワーは、5-10mくらいの高さになる木で、5月頃になると可愛らしい白い花を咲かせます。ウィーンでは道端で見かける木の1つですが、エルダーフラワーのハーブティーはこの花を乾燥させて作ります。
エルダーフラワーの花はフラボノイドを豊富に含み、特に発汗を促す作用がよく知られています。これにより喉風邪を引いた時にも汗をかいて代謝を良くし、回復を早めてくれるのです。ヨーロッパではこのエルダーフラワーのシロップがとても有名で、子供が風邪っぽい時にはこのシロップをお水で割って飲ませてあげることがよくありますが、風味がマスカットのように甘く、ブレンドの1つとして入れるとよりおいしくいただけます。
カモミール
カモミールは親しみやすい風味と万能な働きにより、最もよく飲まれているハーブティーかもしれません。特にお腹の調子が優れない時や、リラックスしたい時にすすめられるハーブティーですが、カモミールの花に含まれるエッセンシャルオイルには、炎症を鎮めてくれる作用が期待されることから、喉がイガイガしたりカラカラする時に飲むのも正解です。
シングルでもおいしいカモミールですが、エルダーフラワーとの相性もとても良いハーブです。ハチミツを小さじ1ほど入れると、風味がよりまろやかになり飲みやすくなります。
コモンマロウ
シングルだけでは飲まれる機会のやや少ないコモンマロウ。 しかし、ソネントアのシリーズにもなっているヒルデガルト・フォン・ビンゲンの教えの中ではとても大切にされてきた植物でもあります。コモンマロウには粘液質やタンニンが多く含まれており、古くから消化を良くするためや胃酸の逆流などに使われてきましたが、口腔内の炎症やトラブルにも非常によく働きかけてくれます。炎症を鎮めてくれる作用としては、肌荒れにお茶を冷まして塗布するという使い方もできます。
ブレンドしてマイブレンドティーを淹れてみる
エルダーフラワー、カモミール、コモンマロウは、それぞれに異なる成分を含んでいながらも期待される作用には共通点もあります。そう言った似た特性を持つ植物は、ブレンドすることでよりお互いのいいところを引き出すことができます。今回ご紹介した3種類も1:1:1の割合でブレンドして飲むと、バランスよく働きかけてくれると思います。ぜひ一度お試しください。
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AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M