秋から始める自然な保湿ケア
🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
9月が終わり、自然も少しずつ秋に向かって変化を始める季節となりました。日照時間が短くなるとは言え紫外線はまだ強く、更に空気が乾いてくると私たちの髪や肌も敏感に反応しやすくなってきます。体の中でも繊細な部分だからこそ、ケアをする際には人工的に作られた合成成分が入っていない純粋な素材選びをすることが大切です。今回は特に寒く乾燥したシーズンに肌や髪を優しく守ってくれる天然の植物性オイル・油脂とその特徴をご紹介したいと思います。
シアバター
白くバターのような見た目が印象的なシアバター。常温では溶けない性質を持っていることからオイルではなく、バターと呼ばれています。シアバターの原産は主にアフリカで、約15mにもなるシアの木にできる果実の種から採取されます。シアバターの生産は伝統的な方法で女性により行われ、現地ではこれが女性としての仕事や生活をも支える礎にも繋がっています。
こうして出来上がるシアバターは、昔からアフリカに住む人々の肌や髪を紫外線や乾燥から守ってきた言われています。シアバターには脂肪酸やビタミン（AやEを含む）類が豊富に含まれていますが、これらの成分はどれも抗酸化作用に優れているという特徴があります。
紫外線や環境などによる様々なストレスは活性酸素を発生させ、乾燥やシミ、シワ、老化などの原因になる可能性がありますが、シアバターに含まれる成分はそう言ったストレスから肌や髪を穏やかに守り、肌を滑らかに保たせてくれます。
🌿シアバターが配合されたMARiASの秋冬シーズンのアイテム
ホホバオイル
ヘアケアやスキンケアにおいて欠かせない存在のホホバオイル。そんなホホバオイルは、南西アメリカやメキシコ北部等の砂漠地域に生息する「ホホバ」という低木になる実の種子から採られます。
抽出する方法には溶剤抽出法と低温圧搾法(コールドプレス）の2種類があります。溶剤抽出法では大量生産することができますが、高温処理により有効成分の質が変わってしまったり、溶剤が残留する可能性があります。一方、低温圧搾法においては熱を与えず圧力によって抽出するため、大切な成分を維持した質の良いオイルを抽出することができます。オイルの品質を見る際には、抽出方法もぜひ参考にしてみてください。
ホホバオイルの主成分は、他のオイルと異なり「ワックスエステル」と呼ばれる脂質です。これは私たち人間の皮脂にも存在する成分であるため、非常に馴染みが良く、潤いを保たせてくれるのが特徴です。また酸化しにくいという性質もあり、適切に保存すれば長期的に楽しむことができます。またビタミン、ミネラルも含まれることから、日頃のケアだけでなくビフォア・アフターサンとして肌や髪への利用もおすすめです。
🌿ホホバオイルが配合されたMARiASの秋冬シーズンのアイテム
カカオバター
カカオと聞くと、小さい頃によく飲んだ甘いココアやチョコレートケーキに入れる香ばしいパウダーを想像する方が多いでしょう。しかし同じカカオ豆から抽出されるカカオバターは、実はスキンケアに非常に優れた天然成分として様々なケア製品に配合されています。
カカオバターは、南米や西アフリカ、南アジアなどの熱帯地方に生息するカカオの木にできる実の中にある豆から抽出されます。約20cmの大きさの実には30前後の豆が入っており、その胚乳を発酵、焙煎、圧搾することで黄色みがかったカカオバターを抽出することができます。
カカオバターの主成分は脂肪酸ですが、中でもそこに含まれるオレイン酸は皮脂にも存在する成分であることから肌馴染みが良く、肌の水分を維持し、皮膚を柔らかくしてくれます。カカオバターにはその他にもポリフェノール、ビタミンEやKも含まれており、抗酸化作用に優れ様々なダメージから肌を守り、シミやシワなどの形成に対して働きかけてくれます。こういった成分が豊富に含まれたカカオバターは、特にリップクリームやローション、ソープ等に入れることで効果を発揮してくれます。
🌿カカオバターが配合されたMARiASの秋冬シーズンのアイテム
※ マリアスの製品に含まれる植物性オイル・油脂は全てオーガニックであり、薬品を使わず丁寧に抽出されています。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M