梅雨の湿ったニオイを爽やかに!ローズマリー

梅雨の湿ったニオイを爽やかに!ローズマリー

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 


今年も梅雨の季節がやってきました。湿度が急激に高くなるこの梅雨は、カビや雑菌が繁殖しやすい季節。それと同時に家の中の湿気も多くなると、壁などに吸着していたニオイの分子が空気中の水蒸気に放出され、特に嫌なニオイを感じやすくなります。そんな時に空気のリフレッシュにおすすめのハーブがローズマリー。植物は揮発性の芳香成分であるエッセンシャルオイルを含んでいますが、その中でもローズマリーが含むものは特に空気を浄化してくれる作用に優れています。今回はローズマリーの香りに注目した特徴とニオイ対策に役立つ使い方を見ていきましょう。

 

「海の露」ローズマリー


 

ローズマリーはもともと地中海等の暖かい地域を原産とするハーブで、その名前はラテン語の「海の露」を意味しています。ロマンチックな名前ですよね。
古代ギリシャでは愛のシンボルとしてだけでなく、頭をスッキリとさせてくれるということが信じられていたため、学生は試験の際にローズマリーのリースを頭に乗せていたとも言われています。ローズマリーの香りが記憶力や集中力をアップさせてくれるということは、ローズマリーが含む「ロスマリン酸」というポリフェノールの働きによるとされています。

ローズマリーはその他にも空気の浄化や殺菌作用にも優れています。ローズマリーの針のような葉から抽出されるエッセンシャルオイルには、1.8-シネオール、カンファ―といった成分が主に含まれています。1.8-シネオールはユーカリにも含まれる成分で、抗菌・抗ウイルスに優れ、とても爽やかな香りがします。またカンファ―はクスノキに含まれる成分であり、樟脳とも呼ばれます。カンファ―は空気環境の改善や抗菌に役立つことから、これらが混ざり合ったローズマリーはアロマオイルやルームスプレーとして利用することで、部屋の空気をスッキリとさせてくれるのです。

 

ローズマリーで空気をリフレッシュ 

ローズマリーの香りはキッチンやトイレ、リビングルーム、車など様々な空間の空気をきれいにしてくれます。私が試した中でも、手軽でありながらとても気持ちが良いと感じたのがマリアスのルームスプレー "クリアスペース"です。

 


このルームスプレーにはローズマリーの蒸留水とシトラス系の成分がブレンドされていることで、スプレーをすると爽快な香りが広がります。臭いや湿っぽい空気が気になる時にワンプッシュしてみてください。


そしてもう一つ、お部屋の空気を改善するのに良い方法が、ローズマリーのエッセンシャルオイルです。 


 

空間の広さによって使い分けるのが望ましいですが、狭い空間であればアロマウッドやアロマストーンに3-4滴、広い空間であればアロマディフューザーの水50mに対して1-2滴くらいを使うのがおすすめです。湿度が高すぎる時にはディフューザーよりもアロマウッド、ストーンの方が良いでしょう。

 

買い物へ足を運べば、どこでも消臭剤や芳香剤、また洗剤、柔軟剤が手に入りますが、化学物質を多用した人工的な芳香剤はその長持ちする香りが自分の体にも、そして周りにいる人の体にも負担になり兼ねません。私たちの体が自然で出来ているように、身に付けるものや香るものも本物の自然が作ったものにすることで、体も心地よいと感じるでしょう。そのきっかけとして、ハーブを使ったアロマをぜひお楽しみください。

ローズマリーの香りで空気をリフレッシュすることに加え、根本的なニオイの対処方法としてエアコンのドライや除湿機の活用をするとより良い室内環境を作ることができます。特に寝具、寝室の湿気が気になる場合には布団乾燥機を用いて湿気を取る方法もあります。湿気やカビ対策として、晴れた日には天日干しをするのもおすすめです。


 

AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M

 

参考文献

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