ハーブティーの名脇役 ヤグルマギク

ハーブティーの名脇役 ヤグルマギク

🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー 


鮮やかな美しい青い花が目を引くヤグルマギク。他のキク科の植物であるカモミールやカレンデュラ等に比べると、ヤグルマギクはハーブとしてあまり知られていないかもしれません。実は私もオーストリアで様々なブレンドハーブティーを試す中で度々ヤグルマギクが使われていることに気が付き、次第にどのような植物なのかに興味を持つようになりました。今回は、丁度今の季節に花を咲かせるヤグルマギクの魅力を皆様にお伝えしたいと思います。

 

雑草として扱われた薬草 




ヤグルマギクはヨーロッパ原産の植物で、穀物畑に自生していたため英語ではコーン(穀物)フラワー(花)と呼ばれています。穀物の育成を邪魔するという理由から特に農家からは雑草として嫌われ、除草剤やヤグルマギクが生えにくくなる肥料を使われたことによりほぼ絶滅しまったため、現在は天然記念物に指定され、野生での採取は禁止されるまでになりました。

こんな背景を持つヤグルマギクですが、その効能を知っている人たちからは昔から薬草として使われてきました。ヤグルマギクの美しい青色は、ブルーベリーなどにも含まれるアントシアニンという天然色素によるもので、強い抗酸化作用を持ち、特に目の疲労や炎症などに良いとされています。他のハーブにも多く含まれる苦味成分消化を促しタンニン粘膜や皮膚を引き締めてくれます。このことからヤグルマギクはハーブティーとして、またハーブウォーターとして使うことができます。その可愛らしい見た目からサラダやクッキーなどのデコレーションとして入れても楽しめます。

 

ヤグルマギクの活用方法 

 

〇ハーブティーとして

ヤグルマギクを乾燥させた花びら(コーンフラワーティー)小さじ1に熱湯を注ぎ、10分くらい蒸らしたら飲み頃です。ヤグルマギクのハーブティーは、消化を促したり体の酸化を和らげる作用が期待できます。比較的風味が薄いため、ペパーミントやネトル、ローズ、レモンバーム等とブレンドするとよりおいしくいただけます。

〇フェイスウォーターとして

ハーブティーを淹れるのと同じように、ヤグルマギクを乾燥させた花びら大さじ1に対して200mlほど熱湯を注ぎ、濃く出します。冷えたら洗顔後に水溶液としてお使いください。肌トラブルを鎮め、ハリをもたらします。残ってしまう場合には遮光瓶に入れ冷蔵庫で保管し、2-3日中に使い切ってください。

〇アイパックとして

フェイスウォーターように作った水溶液にコットンパッドを浸し、目の上に5分ほど乗せて使います。目の疲労や乾燥に役立ちます。

 

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AMPP メディカルフィトテラピスト

Elisabeth.M

 

参考文献

 

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