
1日の終わりにフットバス
🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
こんにちは。冷え込みが厳しい毎日ですが、皆様いかがお過ごしですか?家の外に出ればもちろんのことですが、意外と屋内で座り仕事をしていると手足から冷えてくることがありますよね。私自身コンピュータの前で作業をすることが多いのですが、集中して数時間も座っているとすっかり血液の循環が悪くなってしまい、気が付いたら体全体が冷え切ってしまっていることがあります。そういう時にはベッドに行ってもなかなか寝入ることができず、朝になっても何となくすっきりしないのです。「冷えは万病の元」とも言いますが、特に寒い季節は念入りに体を温めなくては、と改めて感じています。最も良いのは熱いお風呂にゆっくり浸かること。そうすると体が芯から温まり、寝るまでポカポカが続きます。しかしアパートなどにはバスタブがないこともありますよね。そんな時にはぜひフットバスをしてみてください。温かいお湯に足を浸けるだけでも気持ちが良いものですが、そこに少しエッセンシャルオイルを入れてみると、より心と体を落ち着けたり強めたりすることができます。今回は私が試したフットバスをご紹介します。
足を温めるということ
足は立ったり座ったり、歩いたり走ったりするのに欠かせない部分。この動作によって足の特にふくらはぎの筋肉が収縮して、血液を重力に逆らって押し上げるという、実はとても大事な役割をしています。しかし寒さや運動不足で冷えてしまうと、体の中心に集まる重要な器官により多くの血液を送らなくてはいけなくなるため、末端が冷えてしまうのだそうです。そこで有効なのがフットバス、いわゆる「足湯」です。日本では足湯の文化は既に江戸時代以前からあったそうで、冷えたり疲れたりした足を自然の温泉で癒していました。これによって足だけでなく、体全体が温まるということを人々は体験から知っていたのでしょうね。
私も日本で何度か公共の足湯に行ったことがありますが、ちょっとしたツボ押しで足を刺激したり、また他の人たちとお話しをしたり、とても快適だったのを覚えています。足湯の後は体がポカポカして、少し眠くなったり・・・。自然に湧き出た温泉であれば、足を通じて同時にアース(体を大地と接触させ、体に溜まった余分な電気を大地に流すこと)をすることもできるので、なお良いのではないかと思います。
ではここからは家でもできる簡単なフットバスに移っていきましょう。
エッセンシャルオイルを使ったフットバス
フットバスは、足が入るくらいの大きさのバケツや容器があれば簡単にできます。エッセンシャルオイルがない場合には、ミネラルの多い海塩や岩塩、エプソムソルト等を小さじ2杯ほど入れると、それだけでも足が温まってきます。更に冷えやむくみが強い場合、リラックスして良い眠りにつきたい時、そして風邪を引いてしまった時にはエッセンシャルオイルを使うと効果的です。
👣用意するものとフットバスの方法
・バケツ
・35-38度のお湯 3L
・ミネラルの豊富な塩 小さじ2杯
・エッセンシャルオイル3-4滴
・タオル
塩にエッセンシャルオイルを入れてよく混ぜます。容器に入れたお湯に、エッセンシャルオイル入りの塩を入れてゆったりと混ぜます。足が極端に冷えている時にはゆっくりと足を入れましょう。フットバスは15-20分ほど行います。その間、ゆったりとした音楽を流すとよりリラクゼーション効果が高まります。フットバスは20分を超えると皮膚が柔らかくなりすぎたり冷えてきてしまう可能性があるので、それ以上にならないようにします。終わった後にはきちんとタオルで拭き取り、オイルやクリームなどで保湿をしてください。
🌿冷えやむくみ
・ローズマリー 2滴
・モミ 1滴
ローズマリーには血行を促してくれる働きがあり、そしてモミは筋肉の痛みを和らげるために役立ちます。フットバスをしながら足をマッサージするとより効果的です。香りはスーッとしていて気持ちもすっきりとします。
🌿リラックス・安眠
・ゼラニウム 2滴
・ベルガモット 1-2滴
足が温まるだけでも寝入りが良くなりますが、ゼラニウムとベルガモットの香りは心を落ち着け、リラックスさせてくれます。ゼラニウムは肌にも優しく、かかとのカサカサにも役立ちます。ゼラニウムは香りがやや強いので、1滴にしても良いと思います。
🌿風邪
・ユーカリ 2滴
・ティートリー or シベリアトウヒ or 両方 1-2滴
ユーカリ、ティートリー、シベリアトウヒにはどれも殺菌作用や炎症を和らげる作用が期待できます。特に鼻水や咳が出たり喉が痛い時におすすめです。森のような爽やかな香りが好みの場合には、ティートリーの代わりにシベリアトウヒだけを混ぜてみてください。
◎心臓病や静脈瘤といった循環器系の疾患のある方はお控えください。
使い終わったフットバスのお湯は、寝室に置いていくと蒸気と共に良い香りが広がります。すぐにお湯を流さずに、ぜひ自然なディフューザーとして利用してみてください。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M (プロフィールへ)