心身のアンバランスに ゼラニウム
Share
🌿植物が生み出す豊かな生活・・・フィトテラピー
6月に入り、少しずつ暖かい日が増えてきました。街を歩いていると木々が生い茂り、様々な草花の香りも風と共に流れてきます。植物は自分の身を守るため、また虫や鳥をおびき寄せて種や花粉をいろんなところに落としてもらうために、それぞれ特有の香りを発します。心地よいものから強いものまで、その香りの種類は実に様々なですが、中でもゼラニウムという花はフローラルでありながら存在感のある香りを発することで知られています。ゼラニウムのエッセンシャルオイルは特にケア商品に用いられることが多いですが、私たちにとってどのような作用があるのかを心と体の両面から見て行きましょう。
ゼラニウム (ぺラルゴニウム)
ゼラニウムには実は少し複雑な歴史があるので、まず整理しておきましょう。日本では一緒くたに「ゼラニウム」という言葉が使われていますが、これはゲラニウム(フウロソウ属)とぺラルゴニウム(テンジクアオイ属)の二つを指します。元々どちらもゲラニウムに属していたのですが、1789年にぺラルゴニウムが分けられました。今でも総称してゼラニウムと呼ばれていますが、この2つは異なる植物であり、エッセンシャルオイルとして用いられているゼラニウムはぺラルゴニウムを指しています。
エッセンシャルオイルとして現在も抽出されているゼラニウムは、元々南アフリカ原産の植物です。アフリカ地方では既に200年以上栽培されており、250種類以上あるとされています。特に香りがローズに近いものはローズゼラニウムと呼ばれ、 香水や化粧品に主に使われてきました。
ゼラニウムの効果効能と使い方
ゼラニウムのエッセンシャルオイルは水蒸気蒸留法により花や葉から抽出されます。約50の成分を含んでおり、特にシトロネロール、ゲラニオールはローズのようなフローラルな香りを発します。これらが混ざったゼラニウムの香りは蚊が嫌がることから虫よけに多く使われます。また抗菌、血液の流れを促す、肌に弾力を持たせる、皮脂の調整、女性ホルモンのバランスを整える、抗不安等の働きがあります。そしてもう一つ大切な役割をしているのがリナロールと言う成分です。ラベンダーに含まれる成分としてもよく知られ、鎮静や緊張を緩和する作用に優れています。
このような成分の相乗効果により、ゼラニウムのエッセンシャルオイルはスキンケア、ホルモン、心のケア等に用いられます。
使い方
〇マッサージに
50mlの植物油(ホホバオイルなど)にゼラニウム5滴、サンダルウッド3滴、イランイラン2滴を入れ混ぜます。お風呂上がりのマッサージにお使いください。
〇アロマバスに
20gの塩にゼラニウム2滴、ダマスクローズ2滴を混ぜ、お風呂のお湯に入れてお使いください。リラクゼーションの香りです。
〇アロマランプに
ゼラニウムを2滴、ラベンダーを1滴垂らしてお楽しみください。特に気持ちを落ち着けたい時におすすめです。
※ゼラニウムはホルモンに働きかける成分を含んでいるため、妊娠中のご使用はお控えください。
🌿ゼラニウムを楽しむことができるオーガニックケアアイテム
・ ビオ ゼラニウム
MARiASの商品は全てオーガニック100%の素材を用いて作られています。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M