こんな場面でも大活躍!セージ
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🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
今日から8月が始まりますが、いかがお過ごしでしょうか。この季節は暑さだけでなく湿度も高いため、汗がうまく抜けずに肌荒れを起こやすくなる、屋外と室内の気温差で血液の循環が滞りやすくなる、風邪が治りにくい等様々な体の変化を感じやすくなるものです。一日の終わりにぬるま湯にじっくりと浸かったり、良質な食事と睡眠をとることで十分に体の回復を速めることができますが、ちょっとした体の声に「セージ」というハーブが役立ってくれます。ハーブティーとして、またスキンケアや衛生面にも使えるセージの魅力に迫っていきましょう。
長寿のハーブ
セージは900種類以上が世界中に分布しているとされていますが、食用や薬用として使われているのは10種類ほどです。一般に「セージ」というと「コモンセージ」を指し、ハーブティーを始め、精油、ハーブウォーターとして最も頻繁に利用されています。
セージは地中海原産のハーブで、「長寿のハーブ」として古代ギリシャから風邪による咳や傷の治療に煎じたものを使っていたと言われています。また薬効だけでなく、神聖な植物として儀式で使われたり、浄化を促すとして塩と一緒にいぶすスマッジングにも用いられてきました。
セージの葉には、タンニン、フラボノイド、精油等が豊富に含まれていますが、精油成分の一つであるツヨンは抗菌や防腐作用に優れていることから、セージは特に風邪の予防や治療に有効です。またタンニンは肌や粘膜のハリを高め、フラボノイドは体の抗酸化作用を強めてくれるため、内用にも外用にも適したハーブとされています。
こんな場面に
〇風邪の引き始め、引いてしまってから
特に夏場は暑さを逃れるために体を冷やす機会がどうしても多くなってしまいますが、少し喉の痛みやいがらっぽさ、またお腹の不調を感じたらセージのハーブティーを淹れて飲んでみましょう。小さじ1のセージティーに熱湯を注ぎ、カップ一杯を2-3日飲んでみてください。濃く煮出して冷やしたものは、うがいにも使えます。
〇血行の促進に
セージは血行を良くしたり、また匂いのもとを取り除いてくれるため、ボール一杯の心地よい温度のお湯にセージの葉(フレッシュもしくはハーブティー)を20gほど入れ、10分ほど足湯をしてみてください。塩大さじ1を加えるとより温まり、匂いの予防にも役立ちます。
セージの葉から抽出されたセージ葉水が配合されたクーリングジェルでのマッサージも血液の流れを良くしてくれます。蒸し暑さや立ち仕事でむくんでしまった時にはクーリングジェルを手のひらに少し取り、ふくらはぎの下から上に向かったマッサージしてみてください。
〇スキンケアに
肌荒れやニキビを起こしやすい時には、セージティーとアロエベラジェルを使ったフェイスウォーターを作ってみましょう。セージティーを煮出したら、茶葉を取り除き冷やします。本物のアロエベラの端を1cmほど切り取り、切れ目から出る黄色いアロインという液体が出なくなるまでキッチンペーパーなどで取り除きます。
その後アロエベラの皮をむく、もしくは透明なジェルをかき出し、セージティーと1:1の割合で小さなシャーレの中で混ぜます。冷蔵庫で冷やし洗顔後にお使いください。保存剤を含んでいないため少量作り、2-3日以内に使い切ってください。
毛穴の汚れ落としには、セージ葉水を含んだアーモンドシーサンドウォッシュクリームで顔を優しくマッサージして洗い流すと良いでしょう。セージには浄化作用もあるため、シーサンドと共に黒ずみを改善してくれます。
このようにセージには様々な働き、そして用途があります。ハーブティーを始め、ぜひアレンジを楽しみながら体のケアにお試しください。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M