セルフケアに ハーブチンキ

セルフケアに ハーブチンキ

ハーブにはハーブティー、エッセンシャルオイル、スパイスなど様々な楽しみ方や使い方がありますが、チンキ剤としての利用もとても便利で、また効果的でもあります。今回はドライハーブとアルコールだけあれば簡単にできてしまうハーブチンキの作り方をご紹介したいと思います。


チンキとは・・・

チンキ、またはティンクチャーとは、ハーブや生薬などの植物をアルコールで抽出したものをいいます。アルコールに漬けることにより、ハーブティーでは抽出できない濃縮された有効成分が溶け出し、これを私たちは昔から健康維持のために内服、外用として使ってきました。

 



ハーブティーやエッセンシャルオイルと同様に、それぞれのハーブに得意分野があるため、場面によって使われるチンキも異なります。例えばペパーミントは胃の調子の悪い時にお茶に混ぜて飲む、もしくは直接飲みます。カレンデュラは皮膚のトラブルにはオイル等に混ぜて塗布します。

また、チンキの場合は即効性があることから、ハーブティーを飲む余裕が無かったりあまり好まない方にもおすすめできます。



基本の作り方 

材料は作りたいチンキのハーブとウォッカの2つ、そして抽出するための蓋付の瓶、保存用の遮光瓶です。




抽出するための瓶はジャム用の瓶でも良いですが、熱湯消毒をして冷ましておきます。そこにハーブを入れ、ハーブ全体が浸るくらいウォッカを注ぎます。

ここからはハーブの有効成分がきちんと抽出されるように3-4週間日の当たらない場所で保存します。瓶の周りをアルミホイルで覆っておくのもおすすめです。

注意点としては、この3-4週間の間は毎日瓶を少し振ってあげてください。内容物のハーブが酸素と触れるとカビやすくなるので、バランスよく混ざるようにすると良いでしょう。

抽出期間が過ぎたらコーヒーフィルタ―などを使って、内容物を濾していきます。熱湯消毒した遮光瓶にチンキを入れれば完成です。遮光瓶が無かったらジャム瓶でも問題ありません。

 

 

 

このように作った日付と内容物を書いておくと良いでしょう。冷暗所(冷蔵庫で良い)で上手に保存することで1年は使うことができます。

飲用として使う場合には、1日15滴(小さじ1)を2-3回がおすすめです。ぬるま湯やお茶に混ぜて飲むと良いでしょう。傷口の消毒の場合は原液で塗布してください。また、ケアとして使う場合には、植物性オイルや化粧水に数滴混ぜてお使いください。

〇アルコールが入っているため小さいお子様への使用(飲用として)はお控えください。 

 

チンキにおすすめのハーブ



・カモミール:咳や風邪、皮膚の炎症におすすめ。

・カレンデュラ:月経による体調不良や皮膚の炎症におすすめ。

セントジョーンズワート:気分を明るくするのにおすすめ。

ペパーミント:胃腸のトラブルにおすすめ。

セージ:喉の痛みや風邪におすすめ。水に小さじ1入れてうがいをする等。

・ラベンダー:リラックスしたい時におすすめ。

エルダーフラワー:発熱を伴う風邪におすすめ。

タイム:咳を伴う風邪におすすめ。


これらのお勧めのハーブはすべてbio onlineshopにて揃えています。
ハーブをブレンドして自分だけのチンキを作ってみてくださいね。

 

AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M



参考文献

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