寒い冬に芯から温まる シナモン

寒い冬に芯から温まる シナモン

お菓子やお茶などに入れるスパイスとして、シナモンはキッチンに必ずあるスパイスの1つではないでしょうか。そんなシナモンは聖書にも度々登場する歴史のとても古い植物で、紀元前から使われていたとされています。

誰もが香りを知っているシナモンですが、ヨーロッパではクリスマスシーズンに特に出番の多くなるスパイスでもあります。毎年開催されるクリスマスマーケットでは、シナモンを使ったポプリや様々な香辛料とワインで作られたグリューワインなどが随所で売られているため、シナモンの甘く温かい香りが常に漂っているのです。

 

 

そんなシナモンですが、実はスパイスやお茶としてだけではなく、エッセンシャルオイルも作られています。今回はクリスマスシーズンに合わせて、シナモンのエッセンシャルオイルの魅力をご紹介したいと思います。

 

シナモンの種類

シナモンはアジアの熱帯地方原産の常緑樹で、エッセンシャルオイルにはセイロンシナモンとシナモンカッシアがありますが、シナモンカッシアには非常に強い成分が含まれていることから、エッセンシャルオイルとして使う時にはセイロンシナモンが使われます。

更にセイロンシナモンのエッセンシャルオイルには、シナモンリーフ(葉)とシナモンバーク(樹皮)の2種類がありますが、シナモンバークに含まれる成分には皮膚刺激の強いものがあるため、購入する場合にはシナモンリーフを選ぶことがおすすめです。

 

 

シナモンリーフはトゥルーシナモンとも呼ばれ、葉は同じクスノキ科のローリエに似ていますが、風味が全く異なります。シナモンリーフは乾燥させるとお茶としてもおいしくいただくことができます。

シナモンリーフのエッセンシャルオイルは、水蒸気蒸留法で抽出することにより作られます。1kgのエッセンシャルオイルをとるためには、約60kgの葉が必要とされます。シナモンの香辛料は体を温めたり、消化を良くする作用があることでよく知られていますが、エッセンシャルオイルも同様に、アロマとして使うことによりこのような作用が期待されます。

また、シナモンリーフのエッセンシャルオイルは、クローブに含まれるオイゲノールという成分を多く含有しています。オイゲノールには強い鎮静、殺菌作用があり、防虫・防カビ対策として使うことができる他、シナモン特有の香りの元でもあります。

 

エッセンシャルオイルの作用とブレンド

〇体に対して
シナモンリーフのエッセンシャルオイルに含まれる成分には、特に体を芯から温める特徴があることから寒い季節におすすめです。その他にも抗ウイルスや抗菌作用が期待され、風邪の流行るシーズンに使うと良いでしょう。抗酸化消化促進にも定評のあるオイルです。

〇心に対して
集中力を促しポジティブな気持ちにしてくれます。恐怖から解放し、リラクゼーションをもたらします。




 


オイゲノールには皮膚刺激があるため、シナモンは芳香浴が最もおすすめです。シナモンリーフのエッセンシャルオイルを1,2滴ディフューザーやアロマランプに垂らすだけでも、空気の浄化や抗菌に働きかけてくれます。

ブレンドとしては柑橘系やオリエンタル系と相性が良いオイルです。レモンやオレンジ、ベルガモットサンダルウッドイランイランラベンダーなどと混ぜてルームフレグランスとしてお使いください。 


※シナモンはフェノール系やアルデヒド系の強い成分を含んでいるため、妊娠中や小さいお子様、また肌へのご使用はお控えください。

 

🌿今回登場したエッセンシャルオイル

ビオ シナモンリーフ

MARiASの商品は全てオーガニック100%の素材を用いて作られています。 




AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M

 

参考文献

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