喉を優しく守るハーブ コモンマロウ
Share
🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
5月~9月頃までピンクや紫の美しい花を咲かせるコモンマロウ。簡単にマロウとも呼ばれますが、道端でよく見かける植物であり、ヨーロッパでは古くから薬草として用いられてきました。その働きは多岐に渡り、中でも繊細な粘膜を守ってくれる作用はよく知られ、特に喉のイガイガにはとっておきのハーブティーです。今回は気温が下がり始めるこれからの季節にぴったりなコモンマロウの魅力に迫っていきたいと思います。
マロウがあれば、医者いらず
スペインに「マロウが庭にあれば医者いらず。」という古い諺が残っていますが、コモンマロウは古代ヨーロッパで薬草として用いられてきた、最も古いハーブの1つです。 自然療法の母と呼ばれた中世の修道女、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンも愛したハーブとして知られています。花びら、葉、茎、根全て使用することができ、特に咳を伴う風邪や喉の痛み、胃腸の不調などに使われてきました。
その理由はコモンマロウが含むタンニンと粘液質にあります。タンニンは渋みのあるポリフェノールであり、抗菌や酸化を予防する作用だけでなく、肌を引き締めたり粘膜を保護してくれる働きに優れています。また、コモンマロウは粘液質を豊富に含む植物であるため、喉や気管支、胃腸を保護するのにとても優れています。特にハーブティーやチンキの形で用いられます。
コモンマロウティーの淹れ方
コモンマロウはブルーマロウ、またウスベニアオイとも呼ばれ、ハーブティーとして花びらが入っている場合には熱湯を注ぐと青くなりますが、葉や茎が主に用いられている場合には黄色から茶色系の温かい色が出ます。(ソネントアのコモンマロウティーは葉を用いてます)
〇小さじ2杯分のコモンマロウの葉に200-250mlの熱湯を注ぎ、5-10分蒸らしてからお楽しみください。
〇同じ分量で水を注ぎ、常温で一晩寝かせれば冷たいコモンマロウティーもおいしくいただけます。
〇うがいに使う場合には、茶葉を少し多めに(小さじ3程)入れ濃く煮出します。冷めたらうがい水としてお使いください。
〇喉のイガイガや空咳には、コモンマロウ、エルダーフラワー、ローズヒップを1:1:1ずつ入れ混ぜ、250mlの熱湯を注いで召し上がりください。お腹の不調には、コモンマロウ、カモミール、レモンバームを同量でブレンドするのがおすすめです。
🌿コモンマロウを楽しむことができるSONNENTORのハーブティー
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M