オーラルケアに役立つハーブ
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🌿植物と共にある循環する暮らし・・・フィトテラピー
今日から3月がスタート。季節の変わり目いかがお過ごしでしょうか。
冬から春にかけて食事の量が増えたり、また日の光を浴びる機会が少なく体調を崩しやすかったりするもの。特に歯茎や口の中の粘膜はそういった気候や体調の変化によって腫れてしまうこともあります。繰り返す炎症はQOLを下げたり、また口臭などの原因にもなるため、定期的なケアをすることが大切です。
もちろんドラッグストア等でオーラルケア製品を買うことも可能ですが、毎日のケアや予防には実はハーブがとても有効なのです。今回は歯が浮いたり、臭いが気になったり、また傷などにより炎症を起こしやすい部分に働きかけてくれるハーブとエッセンシャルオイルをご紹介しましょう。
セージ(ハーブティー)
セージの語源となるラテン語の"salvare"は、「癒す」を意味する言葉です。その言葉通り、セージは昔から薬草として非常によく使われてきました。
数百種類のセージがある中でもハーブティーとして最も頻繁に用いられるのはコモンセージ。セージの葉には主に精油、タンニン、苦味成分、ポリフェノールなどが含まれていますが、中でも精油の一つであるツヨンは強い抗菌作用や防腐作用があるとされています。またセージに含まれるポリフェノールの一種であるロスマリン酸には酸化や炎症を抑えてくれる働きに優れています。
そんな成分が混ざり合ったセージは、まさに口腔ケアにぴったりなハーブ。更にタンニンには粘膜や皮膚を引き締める作用もあるため、ハーブティーやうがいとして使うのに最適です。
〇歯茎の痛みや口腔トラブルに役立つセージのうがい
1.セージの茶葉を熱湯で濃く煮詰めます。
2.冷めたらそのセージティーでうがいをします。
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ティートリー(エッセンシャルオイル)
ティートリーはエッセンシャルオイルの中でも欠かすことのできないハーブの1つです。オーストラリアの湿地で育つティートリーは、古くからオーストラリアの原住民により怪我や傷などに葉を煎じて使われてきました。ヨーロッパにもたらされてからは水蒸気蒸留法によりそのオイルは抽出されています。
ティートリーオイルの効果は幅広く、天然の抗生物質とも呼ばれていました。そのエッセンシャルオイルの主成分(35-48%)はテルピネン-4-オール。抗菌、抗ウイルス作用に優れ、炎症や化膿止めにも有効であるとされています。
このような成分の特徴から、ティートリーはオーラルケアに最適な素材の1つとされています。例えば歯茎が腫れた時、綿棒に1-2滴垂らし直接患部に塗ると炎症が和らぎます。水100mlをコップに入れ、そこに1-2滴ティートリーを垂らしてうがいをするのも効果的です。口内炎にも有効です。
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ペパーミント(エッセンシャルオイル)
ペパーミントは歯磨き粉やガムに使われたりと、オーラルケアにおいては最もよく使われるハーブでしょう。庭に植えれば地下茎がどんどん伸び、あっという間に広がる性質を持つペパーミントですが、その葉はハーブティーやエッセンシャルオイルとしてもよく用いられます。
水蒸気蒸留法で抽出されるペパーミントのエッセンシャルオイルには、メントールと言われる成分が約50%含まれています。これはスーッとする感覚として認知されていますが、神経を刺激して冷やすことで炎症を抑えたり、殺菌作用も発揮してくれます。そのため口腔ケアとしてはとても役立つハーブなのです。ペパーミントティーでのうがいもおすすめですが、エッセンシャルオイルを使ったオーラルケアウォーターも効果的です。
〇口臭予防・オーラルケア用ペパーミントウォーター
1.蓋のきちんと閉まる瓶を用意します。(遮光瓶だとなお良いですが、すぐ使い切るのであれば殺菌したジャム用の瓶でも良いです)
2.水120mlを一度沸騰させて冷やします。(もしくは精製水を使います)
3.冷めたら重曹を小さじ1/2入れます。
4.そこにペパーミントオイルを1滴入れ、よく混ぜて使います。
使う際には小さいカップなどに口をゆすぐ分だけ入れ、1-2分ほどうがいをしてください。
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これらのハーブは風邪予防や喉のケアにも有効です。ぜひお試しください。
AMPP メディカルフィトテラピスト
Elisabeth.M