
magicfelt 羊毛ルームシューズ
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80年以上もヨーロッパで愛され続けている理由
初めてオーストリアでこのルームシューズを見た時に思わず足を入れたい衝動に駆られました。その先の心地良さが想像できたからです。
実際に履いてみると優しい暖かさがありながら通気が妨げられていないことを感じました。そしてとても軽いのです。
それは天然のウールが持つ、私たちと同じ自然の存在、という親和性から生まれる快適さに他なりません。
裸足かそれとも・・・。
室内で過ごす時間を大切に思うと残念ながらこれまでのルームシューズの選び方はおざなりだったと反省せずにはいられません。
毎日、長時間履いているのにS・M・Lというサイズ構成で足にピッタリなシューズを選べるはずがありません。
マジックフェルトは*31~46(19㎝~30cm)までの幅広いサイズを作っているからちょっときつい、ゆるいで諦めなくていい、ひとりひとりにぴったりの選択が出来ます。*大人用は36~それ以下のサイズはお問い合わせください
そして職人の手仕事が生み出すシームレス(縫い目のない)なフィット感はまるで履いていないかのように足と一体化し、さらにシンプルなデザインが時を超えて愛用されてきた理由と言えるでしょう。
またメリノウールを使ったカラータイプも内と外の色の濃淡がとても美しいと感じます。
マジックフェルトルームシューズの特徴をまとめると
・100%天然素材・・・オーストリアチロル山脈の清水とウールだけで成形
・驚くほどの軽さ・・・片足89g(サイズ38/レザーソール)はまるで雲の上を歩 くよう
・人間工学的形状・・・アッパーとソールが足に寄り添う完璧な形
・羊毛の特性・・・・・保温と同時に籠りやすい足の湿気を逃がしてくれる
・サイズの幅広さ・・・長時間履くことを考えるとサイズ選びはとても大切
magicfeltの素材 ウールは水をはじくのに水を吸う?不思議
私たちはこれまでウールは寒い時に役立つ素材と考えて来ましたが、外の温度に応じて内部を暖かく保つことも涼しく保つこともできるとても不思議な繊維なのです。
その秘密は羊毛が持つその特別な構造にあるのですがまた次回詳しくお話します。
また羊毛は保温性・通気性に加え、日光や風通しの良い環境で自らをセルフクリーニング、内部の臭気も中和して足の健康的な気候を保ってくれます。
だから裸足より間違いなく快適な足元を作ります。
そしてこのシューズを履くことで生まれるもう一つのことは・・・
あなたも絶滅危惧種の羊をサポート!できるのです
magicfeltルームシューズには原毛のシリーズがあります。その名の通り染色をせずに羊固有の色味をそのままシューズに仕上げたものです。
現在、ヨーロッパの絶滅危惧種に指定され5000頭前後しか生息していない羊たちです。そういった羊の毛を購入することで羊飼いの助けとなりひいては種の保存に参加できると考えています。
特徴のある羊たちをぜひ知って履いていただくとより一層愛着が湧いてきます。
原毛シリーズの羊たち7種類
チロルシュタインシープ
チロルシュタインシープは世界で最も古い羊種の一つです。この種は新石器時代の泥炭羊に系統し、チロル地方に住み着きました。
子の羊は上部にある太い体毛と、皮膚に近い部分にある細い体毛からなる温かい丈夫な毛皮によって、厳しい天候にも耐えることができます。
また絹のようなツヤのある羊毛は大変魅力的です。この羊種は数が少ないため、絶滅の危機に瀕しています。現在約6000頭しか存在していません。
シュヴァイツァーユラシープ
シュヴァイツァーユラシープの起源は14世紀に既に存在していたとされるFrutigschaf(フルーティグシープ)というスイスの羊にまで遡り、現在はスイスのフランス語圏に生息しています。羊毛は大変細く、質はメリノウールに似ています。
コーブルガーフックスシープ

コーブルガーフックスシープは、大変丈夫な羊種で、特徴は赤褐色の羊毛です。誕生時の羊毛の色は黄金色から赤褐色まで様々で、成長すると共に更に明るくなっていきますが、最終的には赤身のかかった茶色になります。現在この種の羊は数千頭しか生息していません。
シェットランドシープ
この羊の原産地は、亜北極のスコットランドにある荒涼なシェットランド島です。
体はやや小さめで、おとなしく丈夫な短い尾を持つ羊です。繊細で柔らかく、縮れたシェットランドシープ(「ムーリット」ともいう)の羊毛は、大変温かみのある明るい茶色で、その中から更に厳選された豊富な天然のカラーヴァリエーションがあります。
白からハニーブラウン、黒まで、約11種類の主な羊毛があります。マジックフェルトでは、暖かくて明るい茶色を使っています。
ゴットランドシープ
ゴットランド島(スウェーデン最大の島)には、大変古くからある貴重な純血種のゴットランドシープが現在も9000頭ほど生息しています。
グレーがかったとても柔らかい羊毛と、雄雌共に持つ大きな力強い角が大変特徴的です。また、バイキングはこのゴットランドシープの羊毛と毛皮を使い、生計を立てていました。
モーアシュヌッケ

モーアシュヌッケは、中央ヨーロッパの最も古い羊種の一つです。この種は昔から湿地に生息しており泳ぐこともできますが、泳ぎを得意としている種の羊とは異なります。
毛皮は、長くまとまっていないごわごわとした上部の体毛と、細い下部の体毛からなっています。モーアシュヌッケは、ほぼ絶滅したとされており、IUCN(国際自然保護連合)の「レッドリスト」にも指定されました。現在は再び5000頭ほど生息しています。
チロルベルグシープ
チロルシュタインシープと北イタリアベルガマスクシープのミックスであるチロルベルグシープには、起伏の多いアルプス地方の山岳気候が特に適しています。この地が作り出す自然な毛の色が、チロルベルグシープの羊毛の大きな特色です。