精油はどこから?

精油はどこから?

近年、いろんなお店でアロマコーナーを見かけますが、そこには必ずと言っていいほど精油の小瓶が並ぶようになりました。




1つ1つの香りを楽しむことだけでも十分ですが、今日はそんな精油が一体どのようにできているのか見て行きたいと思います。

 

精油の起源

精油はエッセンシャルオイルとも呼ばれますが、移動することのできない植物が様々な外敵から身を守るため、種の保存のために種を運んでくれる動物をひきつけるため、また病気を治癒するために自らが作り出している成分の1つです。





人間はこれらの植物の性質を研究し、私たちにも有益であることが分かると、美容や病気の治癒に使うようになりました。インドでは5000年も前から使われていたという記録も残っているようです。


精油の抽出

精油は、花、葉、枝、蕾、果皮、実、木など、植物の様々な部位から抽出することができます。抽出方法も様々で、多くの場合は水蒸気蒸留法が用いられます。水蒸気蒸留法は、植物の部位を蒸留窯に入れて熱し、そこで発生した水蒸気を冷却しながらオイルのみを抽出する方法です。




その他に、柑橘類の果皮は圧搾法で抽出され、熱や圧力などに対して繊細な植物においては、溶剤抽出法と言って、溶剤を用いた精油の抽出方法もあります。

しかしながらこれらの精油は、割合でいうと1%未満しか植物に含まれていないため、かなり少量しか抽出できず、高価なものになります。例えば、ラベンダーの精油は1L抽出するのに150kgの花が必要とされます。またバラにおいては、1Lに対し約5tものバラが必要とも言われます。

こういった理由から、精油によって価格も変わってきます。

 

精油の利用方法

精油は香りが良いことから、化粧品や香水など様々なものに使われますが、それだけでなく私たちの体に有効な素晴らしい成分もたくさん含んでいます。

例えばラベンダーは安眠や鎮静効果があるとして有名ですが、それは酢酸リナリルやリナロールというラベンダー特有の有効成分が含まれていることに由来しています。また皮膚にも優しく、傷を癒してくれる作用にも優れています。





精油の楽しみ方としては、塗布する方法や芳香浴などがあります。精油は濃縮された成分であるため、皮膚に塗る場合には必ず植物オイルなど(アーモンドオイル、ホホバオイル)で希釈して使います。10mlの植物オイルに対して精油2滴がおすすめです。(希釈濃度1%)

またアロマとして使う場合には、ディフューザーやティッシュペーパーを使います。





ディフューザーは比較的広い空間におすすめですが、ティッシュペーパーを使う場合には、お好きな精油1,2滴を垂らし枕元に置いたり、狭い空間に利用するのがおすすめです。


植物の素晴らしい成分がたくさん詰まった精油の魅力が少し伝わりましたでしょうか?ティームセブンジャパンでは今後、オーガニックケア商品でお馴染みのマリアスの精油を扱っていきます。商品のラインアップもぜひご覧ください。

 

次回は「精油を選ぶなら」という内容で精油について深めてみたいと思います。

 

 

メディカルフィトアドバイザー
Elisabeth.M 

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