すっきりとした目覚めのために
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よく眠れた日は頭がすっきりとして1日を気持ち良く過ごせた、ということは多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
本来ならば、毎晩ぐっすりと眠り、心も体もきちんと休めた朝を迎えられるがベストですが、1日の中で起こる出来事や身の回りの様々なストレスにより、なかなか寝入れなかったり眠りが浅くなってしまうこともあります。そんな時に少しでも緊張を和らげ、リラックスさせてくれるハーブをレシピと共にご紹介したいと思います。
おやすみ前のハーブティー
ハーブには気持ちを落ち着けてくれたり、消化を助けてくれる働きをするものがいくつもありますが、その中でも特に寝る前にぴったりなハーブがあります。
まずはレモンバーム。レモンバームは興奮状態を鎮めて穏やかな気持ちにしてくれるハーブです。味もとてもマイルドであるため、いろんな場面でブレンドされます。
カモミールはハーブティーの中でも王道ですが、消化不良などを癒してくれるとても優しいハーブです。寝る前に食べ過ぎると眠りの質が悪くなってしまうこともあります。そんな時にカモミールがおすすめです。
菩提樹とも呼ばれるリンデンもリラックス作用が期待できるハーブの一つです。香りがハチミツのように甘く、寝る前にミルクを入れて飲んでもおいしくいただけます。
もう1つ気持ちを安定させてくれるハーブとしてセントジョーンズワートがあります。気持ちが落ち込み気味の時にブレンドする際に加えると良いでしょう。
ハーブティーは、もちろんシングルでそれぞれの風味や特性を楽しむことができますが、似た作用の期待できるハーブを3-4種類ブレンドすることでお互いの特性を高められることも1つの魅力です。
実際にブレンドする際には、一番欲しい作用の期待できるハーブを多く入れ、その他の物をやや少なくして入れるとお互いにうまくサポートし合います。この中で言うと、特にレモンバームは量が多い方が効果が期待できるため、例えばレモンバームを小さじ2、それ以外のハーブを小さじ1の割合でブレンドしてみると良いでしょう。一度にハーブを多めにブレンドしておくと便利です。小さじ1のハーブに対してカップ1杯分のお湯を注いでお楽しみください。
おやすみスプレー
夜寝る前におすすめしたいのが、ラベンダーとシモフリマツのエッセンシャルオイルです。
ラベンダーに含まれるリナロールと酢酸リナリルという成分により、気持ちを落ち着けてくれるアロマとして有名なラベンダー。寝る前にお風呂に入れたり、香りとして部屋に漂わせることで気持ちのいい眠りへと導いてくれます。
エッセンシャルオイルもハーブティーと同様に、シングルでも十分に楽しめますが、似た作用が期待できるオイルをいくつか混ぜることで、それぞれのメリットを引き出すことができます。
そこでラベンダーと一緒に使いたいエッセンシャルオイルが、シモフリマツです。ヨーロッパではシモフリマツの香りによりリラックスさせてくれたり、眠りの時間をきちんと保つことができるということが研究結果として一般的に知られており、寝室にはシモフリマツの家具もよく使われています。
この2つのエッセンシャルオイルをブレンドして、おやすみスプレーを作ってみましょう。
~材料~
・ラベンダーのエッセンシャルオイル
・シモフリマツのエッセンシャルオイル
・ウォッカ又はエタノール
・精製水又は一度沸騰させて冷めた水
・スプレー瓶(できれば30ml用の遮光瓶)
~作り方~
1.まずスプレー瓶に1cmほどウォッカ又はエタノールを入れます。そこにラベンダーのエッセンシャルオイルを8滴、シモフリマツのエッセンシャルオイルを7滴入れます。
2.少し時間をおいて、混ざったら精製水を30ml(スプレーのポンプが入るくらい)注ぎます。
3.蓋をきちんと占めてよく振れば、おやすみスプレーの完成です!
寝る前に寝室にスプレーするととても良い香りがします。シモフリマツには臭いを吸収してくれる働きもあるため、ピロースプレーとしてもお使いいただけます。自然素材のみで作るスプレーのため、約6か月を期限としてお使いください。
メディカルフィトアドバイザー
Elisabeth.M